(※写真はイメージです/PIXTA)

「マンションをリフォームする」とひとくちで言っても、水回りやリビング、壁紙など、リフォームする場所によってかかる値段が変わってきます。また、工事を行う業者のタイプもリフォーム専門会社や設計事務所、工務店などさまざまで、いったいどの業者に頼むのがベストか判断できません。そこで、マンショントレンド評論家として数々のメディアで発信を行う日下部理絵氏が、リフォームにかかる費用と優秀な業者の探し方を解説します。

一般的な「リフォーム費用相場」はどれくらい?

実際にリフォームしようと決めても、どれくらいの予算が必要なのか。相場はどれくらいなのか。見当も付かない人も多いのではないか。

 

じつはリフォーム費用には定価がないため、上を見ればきりがないし、工事内容や部屋の広さによっても変わってくる。

 

では世間一般ではどれくらいの費用をかけているのか、リフォーム箇所別におおよその相場を見ていきたい。相場がわかれば、リフォーム業者ともスムーズに話を進められるであろう。なかには相場より高い業者もいるので参考にしていただきたい。

 

<水回り>
・キッチン……50万~150万円
・浴室……60万~120万円
・トイレ……15万~40万円
・洗面化粧台……10万~30万円
・ガスコンロ……10万~20万円
・IHクッキングヒーター……15万~20万円
・ガス給湯器……15万~25万円
・エコキュート……40万~50万円

 

<居室>
・リビング……100万~150万円
・ダイニング……60万~90万円
・寝室……40万~80万円

 

<そのほか>
・収納……20万~30万円
・フローリング・床……60万~90万円
・壁紙・クロス張り替え……5万~10万円
・廊下……20万~30万円
・玄関……40万~50万円

 

たとえば、キッチンだとコンロやレンジフードなどの一部交換なのか、キッチン全体の交換なのかで費用が変わってくる。

 

またキッチンのサイズや性能のほか、壁付けタイプから場所を移動して対面キッチンにしたり、アイランド型への変更は大がかりな工事になるため費用もかかる。

 

浴室は、昔ながらのタイルやコンクリートなどで作られた在来工法という浴室から、ユニットバスに変更するリフォームが多い。在来工法は部屋に防水加工を施したもので、年数を重ねるとタイルのヒビ割れなどが起こる。

 

修理のタイミングでリフォームを検討したり、浴槽のみ交換や、床や壁など内装の変更だけ行うこともある。

 

リフォームには、業者に支払うリフォーム料金以外にも設計費、リフォーム期間中の駐車場代、トランクルーム代、仮住まい代など、細かな費用がかかることが多い。

 

どのような費用がかかるのか、工事前に必ず確認しておきたい。

 

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※本連載は日下部理絵氏の著書『60歳からのマンション学』(講談社+α新書)から一部を抜粋し、再編集したものです。

60歳からのマンション学

60歳からのマンション学

日下部 理絵

講談社

私たちは、本当にマンションを終の棲家にできるのか? 2030年、分譲マンション約780万戸のうち、築30年以上が過半数を超える。現在、安全・安心・快適なマンションへの永住指向が強まる一方、自らの老いとマンション老朽化…

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