気づいたら口座凍結…なぜ銀行は、親の認知症を知るのか?【行政書士が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

「親に数年会っていない」「家族との仲が悪い」──こうした状態が、「成年後見」を招く要因となります。また、多くの人にとって「相続」と「認知症」は人生後半における大きな課題です。もし、この二つの課題が同時期に重なってしまうと──資産が凍結されて「自分のお金が使えない」という最悪の事態を招いてしまいます。石川秀樹氏の著書『家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決 』(ミーツ出版)より、人生において知っておくべき「相続と認知症」「成年後見」に関して書かれた箇所を、一部抜粋してお届けします。

【12月11日(日)開催セミナー】

減価償却・節税効果!これから注目すべき作家は?現代アート投資

いま、日本での『美術品投資』がおすすめな理由

 

突然の口座凍結…要因は?

本稿からは、銀行とどのようにつきあえば口座凍結を恐れることなく、老後を平穏に過ごしていけるかについて解説していきます。ところで、なぜ銀行は親の認知症を知るのでしょう。以下をご覧ください。本人の不用意と家族の“自白”+銀行の観察力、が主因といえそうです。

 

〈本人の行動から〉

 

  • 通帳をよく失くす(度重なる“再発行”)
  • 何回もキャッシュカードを失くしたと届け出る
  • カードの暗証番号を忘れる(3回のミスでATMはロックされる)
  • ATMの前で途方に暮れる(以前はできていたことができない)
  • 払出申込書の記入ができなくなって行員に声を掛けられる
  • 以前の様子と様変わり、自信なくオドオド(これも行員が声掛け)
  • いつもの行員によそよそしく接する(典型的な認知症の人の行動)
  • 自分の名前が書けない(住所と生年月日も答えられない)
  • 銀行側はお金を渡しているのに「受け取ってない」と言い張る

 

〈家族の行動から〉

 

  • カードの引出し上限額を連日おろす(銀行から理由をただされる)
  • ある日を境に、引き出しが頻繁になり、大金がおろされる(本人のためにであっても“異変”に銀行は緊張する)
  • 本人でない人(たぶん親族)が、自分の口座に何回も振込む
  • 家族が勝手に引出すので、他の親族が銀行に相談する
  • 子が親に付き添い一から十まで指図(付き添いの限度を超す行動)
  • バカ正直に、「親が認知症で困っている」と話してしまう
  • 詐欺被害を心配した家族が「本人に払出ししないで」と銀行に要請
  • いつもの人と違う人と窓口に来て大金をおろす(詐欺の心配)
  • 本人でない人が、定期預金解約や定額自動送金などの手続きをする

委任状と代理  使える金融機関は限定的

〈代理〉。誰もが知っている古典的な方法ですよね。

 

かつての銀行はおおらかでした。大手の都市銀行でさえ、小さな支店などでは、毎月のようにお父さんの代理をして窓口で引き出しているようなお嫁さんなどの場合、“顔パス”といいますか、お父さんの通帳と届出印さえ持参すれば、いちいち委任状を書くこともなく生活費などを払出してくれたところもあったようです。

 

 

高齢の方たちにとっては、銀行ってそういう所だというイメージが強く、頼りにしている人が多いと思いますが、ここまで書いてきたように、もはやそれはまぼろしのようなもの、通用しません! 頭を切り替えてください。

 

【12月11日(日)開催セミナー】

減価償却・節税効果!これから注目すべき作家は?現代アート投資

いま、日本での『美術品投資』がおすすめな理由

あなたにオススメのセミナー

    静岡県家族信託協会 代表・ジャーナリスト・行政書士
     

    1950年静岡市生まれ。早稲田大学第一政経学部卒。静岡新聞記者40年、元編集局長。62歳で相続専門の行政書士開業。2016年に家族信託に出会う。同時に成年後見制度を知ることとなり、記者として家族として疑問に思うことが多く、2018年7月静岡県家族信託協会を設立。『静岡県家族信託協会のブログ』で晩年の諸問題について解決法を提起している。

    著書:
    『認知症の家族を守れるのはどっちだ!? 成年後見より家族信託』
    『家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決』

    1950年静岡市生まれ。
    1973年3月 早稲田大学第一政経学部卒業
    1973年4月 静岡新聞社に入社
    2004年3月 編集局長
    2012年8月 新聞社退職後、行政書士に
    2016年3月 家族信託を手掛け普及に乗り出す
    2016年11月 『大事なこと、ノート』刊行
    2017年11月 家族信託のパンフとヒヤリングシート作成
    2018年5月 静岡県遺言普及協会を設立
    2018年7月 静岡県家族信託協会を設立
    2019年4月 『認知症の家族を守れるのはどっちだ!? 成年後見より家族信託』を出版
    2022年10月  『家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決』 を出版


    静岡県家族信託協会(ホームページ)
    ジャーナリスト石川秀樹(Facebook)

    著者紹介

    連載家族信託はこう使え! 認知症と相続 長寿社会の難問解決

    家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決

    家族信託はこう使え 認知症と相続 長寿社会の難問解決

    石川 秀樹

    ミーツ出版

    人生後半には2つの危機が待っています。「認知症」と普通の家の「相続」です。 《相続がなぜリスクなのか、ですって!?》実は今、日本では相続がヤバイ! 生前の認知症は、意思能力喪失を理由に、自分の資産が凍結されて「…

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    登録していただいた方の中から
    毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
    会員向けセミナーの一覧
    TOPへ