(※写真はイメージです/PIXTA)

職業後見人を主流に据えて以来、家族中心主義とは真反対の、“家族を排除する力”がますます強くなってきた成年後見制度。そんな制度に取り込まれてしまう最大の要因は「老後に預金が凍結されてどうにもならなくなってしまった」から。「自分は大丈夫」…多くの人がそう思っていることだろう。行政書士であり静岡県家族信託協会代表を務める石川秀樹氏が、人生100年時代の認知症リスクについて解説いただく。

「ウン千万円の資産があるから大丈夫」はとんでもない間違い!

最近、「人生100年時代」と聞くことが多くなりました。

 

頭では、よくわかっています。今は80歳で人生は終わらない。もしかしたら100歳まで生きてしまうかもしれない。この追加の20年は……。思考はいつもここで止まってしまいます。


走り描きですが、100歳までを絵で表現してみました。1周回って、まだ先があります。80歳過ぎてからがスムーズに描けませんでした。つまずき、つまずき、やっとゴールを迎えます。

 

 

この20年はずいぶん長いですね。60歳からゴールまで「いよいよ人生第4コーナーだ」と、昔の人は考えました(といっても、ほんの10年と少し前の「昔」ですが)。80歳がゴールだと考えれば“第4コーナー”というたとえは当たっていました。

 

しかし今は、そこから先さらに20年あるのだとすると、「コーナー」というには長すぎます。サラリーマン時代はだいたい40年。それに匹敵する期間ですから、“老後時代”と言うべきでしょうか。

 

「60歳」と言えば、まだ若い盛りです。昔の唄に『村の渡しの船頭さんはことし六十のおじいさん』というのがありましたが、今は“おじいさん”どころではありません。とはいってもその若さと元気、80歳まで続く人は滅多にいません。70代後半からの衰えは急激に起こります。さらにそこから先の20年は、おそらくどしゃ降りです。人生第5コーナーは、多くの人にとってかなり過酷になるでしょう。

 

お金は大丈夫ですか? あなたは認知症になりませんか? 家族はいますか? 家族とのきずなはありますか?

 

自分がしっかりしている時ならともかく、心身ともに衰えを感じているときに、お金認知症家族という3つの不安をあなたは抱えるかもしれないのです。

 

「お金は大丈夫。老後に備えて貯めてきましたから」

 

そうですね。あなたはコツコツ貯めてきて5,000万円、6,000万円、もしくはそれ以上の金融資産をお持ちだとしましょう。しかし、今その資産、すぐ使えるお金になっていますか? 定期預貯金、生命保険、株や投資信託になっていませんか?

 

あなたは認知症にならない人でしょうか。統計的には3人に1人の確率だともいわれます。そのため、運が良ければあなたは免れるかもしれない。

 

でも、80歳、90歳になればどなたでも気力、判断力は落ちてきます。脳梗塞のリスクを抱え、事故にあう確率も高くなる。認知症でなくても、意思能力を失う可能性は、低くはないのです。

 

その時に、使えるお金(つまり現金またはカードで引き出せるお金)がないと、あなたはすぐに経済的に行き詰まります。

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