ひとりのチームメイトの成功と失敗を全員で共有する
リーダーは常に、目標をどのくらい達成しているかを検証しなければなりません。
60パーセントしか達成していないけれど、まあ頑張ったからいいかというのはもちろんNGです。
リーダーはしっかりと部下の結果を見なければならないのです。そこで重要なことは、うまくいった、いかなかった理由を明確にしておくことです。
うまくいったケースは他のメンバーにも活用してもらうことでチームのノウハウや知恵として蓄積させることができます。
また、うまくいかなかったケースに関しては、話し合いを重ね、メンバー全員で理由と別の手段を考えていきます。
これらを繰り返しているうちに、自然とチーム全体が一つの目標に対して真剣に向き合うことができるようになります。そして、課題が解決されていくのです。
メンバー個々のケースを共有することで、チームの成熟度が増し、自分から考えて動けるチームになっていくのです。
自由闊達な議論がチームを強くする
うまくいかなかったケースを共有するときには、ちょっとした注意点があります。
そのケースに関わった部下への配慮が必要になるのです。
仕事での失敗は、誰しも知られたくないでしょう。しかし、本人も同じ失敗を繰り返さないようにしたいと思っているはずです。
「皆の知恵を借りて、次に備えよう」と一言添えておけば、心理的な抵抗感はかなり薄れるでしょう。
まずは、うまくいかなかった理由を素直に発表してもらいます。そのあと、他のメンバーから「どうすればよかったのか」をあげてもらいます。
オープンな意見を集めることが大切なので、新人もベテランも関係なく、気軽に話せる雰囲気にしていきましょう。
そういう雰囲気のほうが、発表する側もアドバイスを聞き入れやすくなります。
うまくいかなかった理由を明確にして、次回はうまくいくよう、対応策をチームのなかでつくっていく。
そういう「改善」のプロセスを行なえると、時代の変化にも対応できる強いチームになっていきます。