
結果を出せるリーダーは「仮説」をもっています。また、「シンプルな仮説」はチームをひとつにする力があります。26年間務めた花王で培った経験をもとに、現在は課題解決コンサルタントとして活躍する阿比留眞二氏が編み出したビジネス・メソッドを、著書『最高のリーダーは、この「仮説」でチームを動かす 』(三笠書房)で解説します。
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時間はかかるが生産性の低い「日本式会議」
よくいわれますが、日本の会社の会議は時間がかかるだけで、結局何も決まらないことが多く、生産性の低さが問題視されています。
そうした「日本式会議」にしないために、私がご提案したいのは、会議を仮説検証の場にすることです。そうすれば、生産性もモチベーションも高められます。
会議を仮説検証の場に活用
たとえば、チームメンバーのB君が「営業目標を達成できていないのは、顧客からのクレーム対応に追われているからだ」という仮説を立て、クレームの減少に取り組んでいたとします。
その仮説の検証を会議の場で行なうのです。
取り組みの途中経過と、目標の達成度合いを発表してもらえば、仮説の検証ができます。
チェックすべきことは2つ。「解決策の妥当性」と「仮説の正しさ」です。B君の例でいえば、まず「クレームの減少のためにどのような取り組みをしていて、どんな効果をあげているか」を確認します。効果が出ていないようなら、「別の解決策」を考え、再度実行してもらいます。
効果が出ているようなら、「仮説の正しさ」について検討します。クレームが減少することで、実際にB君の営業の数字が改善しているかを見ていくのです。数字が改善していれば、「仮説は正しい」と考えることができます。B君にはそのまま、クレーム減少に努めてもらいます。
一方、クレームは減少しているのにもかかわらず、営業の数字がよくなっていないのなら、「仮説は間違っていた」ということになります。
この場合は「営業目標を達成できていないのはなぜか」をもう一度考え、仮説を立て直します。

B君には、新たな仮説をもとに、解決策を一緒に検討し、次回の会議までに実行してもらいます。
建設的な議論のできる生産性の高い会議に
意味のない会議になる一番の原因は「会議中に何を決めるかを決めていないこと」です。なんとなく集まって、なんとなく報告して終わり、という無駄しかない場になってしまっているのです。
会議を仮説検証の場にすれば、目的が明確になりますし、新たな実行プランも検討できるので、生産性の高い会議になります。
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