無断延長を絶対になくしたい…レンタルスペースの無人運営、不正利用対策のノウハウ

無断延長を絶対になくしたい…レンタルスペースの無人運営、不正利用対策のノウハウ
(※画像はイメージです/PIXTA)

働き方の変化から急速にニーズが拡大し、個室ブースや会議室などの「無人レンタルスペース」が増えています。しかし、無人運営ゆえの「不正利用」問題に頭を悩ませる運営者も多いようです。本記事では、この問題を解決する不正利用対策のノウハウを解説していきます。

 

「うっかり延長」を防ぐ、具体的な対策方法

次に、悪気のない無断延長を防ぐ、具体的な対策をご紹介します。

 

・不正利用対策のコストパフォーマンスの良さ:★★★(5,000円前後で購入できる)

・不正利用対策の効果:★☆☆(退室時間を意識させる)

・すぐに実践できるか:★★☆(購入、設置をすれば実践できる)

 

コストパフォーマンスのよい対策は、時報機能付きの時計の設置です。時報機能とは、毎正時(00分00秒)のような決まった時間間隔で音を鳴らすような機能のことです。数千円程度で導入でき、退室時間を視覚的にも聴覚的にも意識させることができます。時報機能付きの時計は、目覚ましのようなうるさい音が鳴るタイプではなく、時間を読み上げるタイプや小鳥のさえずり等の音設定ができる時計がおすすめです。時間を意識させることで、利用者のうっかりとした無断延長をコストパフォーマンスよく防ぐ効果があります。

遠隔リアルタイムで監視する

続いて、不正利用にリアルタイムで検知したいときにおすすめの手法についてご紹介します。

 

クラウドカメラで、遠隔からモーション検知、ブザー、声かけ

・不正利用対策のコストパフォーマンスの良さ:★★★(3,000円前後で購入できる)

・不正利用対策の効果:★★★(不正利用を遠隔から監視、声掛できる)

・すぐに実践できるか:★★☆(購入、設置をすれば実践できる)

無人レンタルスペースを運営するにあたって、必ずといっていいほど採用されているのがクラウドカメラです。スマートフォンなどから遠隔リアルタイムでスペース内を視覚的に監視できます。

 

たとえば、レンタルスペースのドア近くにクラウドカメラを設置をし、動体が検出されたら通知できるように設定できます。利用者が不審な時刻に退室をしていた場合、リアルタイムで現場のカメラのブザー音を鳴らし、マイクで声掛けもできます。遠隔リアルタイムで監視ができ、不正利用に早めに気づくには、多機能でコストパフォーマンスのよいクラウドカメラの導入がおすすめです。

 

利用者の顔入りの利用データがとれるため、不正利用が発覚した場合、不法侵入として警察に届け出を行う場合や罰金を科す場合のエビデンスとしても利用ができます。

 

そもそも不審な退室時刻に気づくにも、予約期間との照らし合わせは必要ですが、無人レンタルスペースの運営熟練者は、月末にまとめてチェックする、抜き打ちチェックを行う等、あくまでも補助的な扱いで、基本は「不正利用の損失と対策コスト(や時間)のどちらもミニマムに抑える」方針で利用をしているようです。

 

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