無断延長を絶対になくしたい…レンタルスペースの無人運営、不正利用対策のノウハウ

無断延長を絶対になくしたい…レンタルスペースの無人運営、不正利用対策のノウハウ
(※画像はイメージです/PIXTA)

働き方の変化から急速にニーズが拡大し、個室ブースや会議室などの「無人レンタルスペース」が増えています。しかし、無人運営ゆえの「不正利用」問題に頭を悩ませる運営者も多いようです。本記事では、この問題を解決する不正利用対策のノウハウを解説していきます。

 

履歴のわかる入退室管理システム(セキュリティ機器)を導入する

続いてセキュリティ機器の導入についてご紹介します。スマートロックやアクセスコントロールシステムを活用することで、入退室の履歴を取得できるようにしておくと、いざというときに安心です。

 

■スマートロック(ネットにつながるカギ)タイプ

・不正利用対策のコストパフォーマンスの良さ:★★☆(10万円以下で購入、設置ができる)

・不正利用対策の効果:★★☆(不正利用のハードルを上げる、履歴から利用時間を特定)

・すぐに実践できるか:★★☆(購入、設置をすれば実践できる)

 

無人レンタルスペースの運営において、スマートロック(ネットにつながるカギ)はドア開閉時に必ず目に入り、セキュリティ機器の設置をアピールできるため、不正利用のハードルを上げる効果があります。個室の開き戸によく導入され、履歴から利用時間を特定することもできるので、適切な利用時間を確認するための参考データにすることができます。また、退室時のスマートロックの操作をご案内することで、不正利用と判断されるルールを利用者と共有でき、不正利用を予め抑止する効果も生まれます。

 

■アクセスコントロールシステム(電気錠をネットでコントロールする)タイプ

・不正利用対策のコストパフォーマンス:★☆☆(70~100万以下で購入、設置ができる)

・不正利用対策の効果:★★★(不正利用のハードルを上げる、履歴から利用時間を特定)

・すぐに実践できるか:★☆☆(購入、現調、設置をすれば実践できる)

 

無人レンタルスペースの運営において、アクセスコントロールシステム(電気錠をネットでコントロールするもの)もドア開閉時に必ず目に入り、セキュリティ機器の設置をアピールできるため、不正利用のハードルを上げる効果があります。エントランスの自動ドアや共用ルームの電気錠ドアによく導入されます。

 

入室時と同様、退室時もリーダーでカードやQRコード、暗証番号などを読み取れるため、利用者の履歴から利用時間を特定することができ、適切な利用時間を確認するための参考データにすることができます。また、退室時にリーダー読み取りなどのアクションを起こさせることで、セキュリティが入っているので簡単に不正はできないという心理的な効果もあります。

 

入口と出口を別にすることで入退室管理ができる

入口と出口を別にすることで入退室管理を実現する例も多いです。

 

たとえば株式会社ランシステムが運営する漫画喫茶の大手「自遊空間」では、受付フロントがなく、入店(会員登録)から精算・退店まで自分で行うセルフ店を多数展開しています。このセルフ店では入店・退店で扉(またはゲート)を分け、それぞれ一方通行になるようにセキュリティを設定しています。こうすることで、正しい手続きを踏まない出入りをできないように工夫されています。(参考:株式会社ランシステムのセルフ化システム

 

もし開業を検討中なのであれば、施設の導線設計を工夫することもおすすめです。

 

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