どうすれば物事を分解、分析、整理できるか
■思考力に立脚した9つの力
この連載では、今のようなカタチでみなさんが抱える「自分の頭で考えろ!」に答えを提示していこうと思います。
そうは言っても、できるかは時々のケースによって変わってくるため、それに対応するために今回は9つの「力」に分けてさまざまなフレームワークを用意しました。
①理解力
何か物事について考えたり、課題の解決策を練ったりする場合、まずその物事について理解することが重要になります。物事が変化した理由を考えたり、その背景や原因を探っていくことで、その物事についてより深く理解することができるようになります。このパートでは、そんな「理解力」が高まるフレームワークを紹介します。
②分析力
物事に行き詰まったときは、その物事を自分自身で分析できていない場合が多いです。原因について自問自答したり、事実と課題を分けて考えたりすることで何をすべきかが見えてくることがあります。このパートでは、そんな「分析力」が高まるフレームワークを紹介します。
③整理力
大人になればなるほど、やることは増えていくものです。やることが整理できないまま、また次の仕事が舞い込んできて……といった経験、みなさんも一度はあるのではないかと思います。物事を分解したり、優先順位をつけたり、締め切りを自ら設定したりすることで、何からやるべきかを整理できるようになります。このパートでは、そんな「整理力」が高まるフレームワークを紹介します。
④改善力
ハッキリ言って、計画なんてものは上手くいかないものです。頭の良い人でさえ、 最初に立てた計画がそのまま完璧に実行されることはごくごく稀です。大事なのは、自分でその失敗の原因を振り返り、計画を改善して次に活かしていくことなのです。このパートでは、そんな「改善力」が高まるフレームワークを紹介します。
⑤目標設定力
何事においても、目標を立てることはとても大事です。しかし、その目標は近すぎても遠すぎてもなかなか上手くいきません。目標を設定するときには、自分の現状の位置を理解することや、目指すべきゴールを把握することが大事になります。 このパートでは、そんな「目標設定力」が高まるフレームワークを紹介します。
⑥読解力
読解力と聞くと、文章を読むときに必要な能力だと思う人が多いと思います。もちろん文章読解も1つの重要な要素なのですが、読解力が必要になるのはそのときだけではありません。人の話の大事な部分をメモしたり、議論のレイヤーを合わせたりするときにもとても役に立つものです。このパートでは、そんな「読解力」が高まるフレームワークを紹介します。
⑦記憶力
記憶力という文字だけ見ると、どうしても「頭の容量」の問題な気がしますよね。物事をすぐに覚えられる人と、なかなか覚えられない人。この差は人間生来のもので、埋められないんじゃないかと考える人もいると思います。しかし実は、物事を要約したり、主語と述語の対応を整理したりすることで格段に覚えやすくなるのです。つまり、記憶にはコツがあるのです。このパートでは、そんな「記憶力」が高まるフレームワークを紹介します。
⑧取捨選択力
勉強でも仕事でも、「やることに追われて頭がパンクしてしまう」ということは往々にしてあると思います。しかしそれは、「本当にやるべきこと」 だけなのでしょうか? そして、努力してもやることが終わらないのか、努力していないから終わらないのか、どちらなのでしょうか? 一度立ち止まってこれを自問自答することが、物事を効率良く遂行する秘訣になると僕は思います。このパートでは、そんな「取捨選択力」が高まるフレームワークを紹介します。
⑨説明力
物事を相手に伝えるには、それを上手く説明する能力が不可欠です。これは、「 コミュニケーション能力」と同じように捉えられがちですが、外見(コンテクスト)を考えたり、物事のギャップを見つけたりすることでシステム的に身につけることが可能なのです。このパートでは、そんな「説明力」が高まるフレームワークを紹介します。