(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、早稲田リーガルコモンズ法律事務所が提供する、所属弁護士によるコラムを一部抜粋・再編集したものです。

「人のマネジメントとは、人の強みを発揮させること」

「人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であり、脅威である。

 

しかし人は、これらのことのゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。」(P.Fドラッカー『マネジメント【エッセンシャル版】-基本と原則』(ダイヤモンド社・2001年)より抜粋)

 

それから50年、組織とマネジメントに関する数々の手法が開発され、人材のパフォーマンスを最大限に発揮させる様々な方策が提案されてきた。

 

私は経営理論の専門家ではないので詳細は別稿に譲るものの、人材マネジメントの世界においてはある程度共通の理解が広まっている。

 

たとえばGoogleは、チームの効果性に影響を与えるのは、「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」の方がより重要であるとして、チームの効果性に影響する因子を重要な順に以下のとおり示している。

・心理的安全性:

対人関係においてリスクある行動(無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動)をしても、このチームなら大丈夫だと信じられるかどうか。

・相互信頼:

相互信頼の高いチームのメンバーは、クオリティの高い仕事を時間内に仕上げる。

・構造と明確さ:

職務上で要求されていること、その要求を満たすためのプロセス、そしてメンバーの行動がもたらす成果について、個々のメンバーが理解していること。目標は、具体的で取り組みがいがあり、なおかつ達成可能な内容でなければならない。

・仕事の意味:

仕事の意味は属人的なものであり、経済的な安定やチームの成功、自己表現など様々だが、仕事そのもの、又はその成果に対して目的意識を感じられる必要がある。

・インパクト:

自分の仕事には意義があるとメンバーが主観的に思えるかどうかは、チームにとって重要である。

(Google「『効果的なチームとは何か』を知る」を参照に筆者が要約)

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本連載は、早稲田リーガルコモンズ法律事務所が提供する、所属弁護士によるコラムを一部抜粋・再編集したものです。

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