(※写真はイメージです/PIXTA)

「時間がない」「もっと効率化しなければ」…時間の使い方に満足していないすべての方へ。“時間不足を根本から解消し、あなたの有意義な時間を増やす方法”を、ベストセラー作家の鈴木祐氏が著書『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』(河出書房新社)で解説します。

「未来の自分」にどれだけリアリティを感じられるか?

同じ傾向はUCLAなどの調査でも確かめられており、この実験では、研究チームが参加者に「現在と未来の自分を想像してください」と指示し、その際の脳をスキャナーで調べました。

 

その結果、予期の現実感が薄い人は「現在の自分」について考えたときに最も脳が活性化し、「1ヵ月~10年後の自分」を想像した際には、脳の活動が、他者について考えたときとよく似たパターンを見せたそうです。

 

さらに、予期のずれは、資産だけでなく生産性も左右します。私たちが日々取り組む仕事には、将来の自分を喜ばせるために、現在の欲求を犠牲にせねばならないケースが多々あるからです。

 

「テスト勉強のためにゲームをひかえる」

 

「会議資料作成のために飲み会を断る」

 

「早朝会議のために配信ドラマを観ずに寝る」

 

これらの行為が成り立つのは、あくまで予期のイメージに現実味を感じられるからこそです。テストの本番を迎えた自分や、資料を作った達成感にひたる自分、すっきりした頭で会議に臨む自分などの予期イメージを他人ごととしか思えないなら、「明日もがんばろう」などと思えるはずもないでしょう。

予期の個体差は4パターンに分類できる

それでは、私たちに生じる「予期のずれ」には、どのような“個体差”があるのでしょうか? 「予期のずれ」は概して4つのパターンに分類できます。

 

  1. 予期が薄い:「将来のイメージ」とのつながりを感じられない状態
  2. 予期が濃い:「将来のイメージ」につながりを感じられている状態
  3. 予期が多い:「将来に発生しそうなイベントの数」が多い状態
  4. 予期が少ない:「将来に発生しそうなイベントの数」が少ない状態

 

はじめの2つは、すでに説明した「予期のリアリティ」に関わるポイントです。あなたの脳が確率を計算した「将来の自分象」に、現実感を抱けるかどうかを問題にしています。

 

残りの2つは、脳が割り出した予期の総数のことです。

 

たとえば「1週間後の自分は書類の整理や企画書の準備をしている確率が高い」といったように脳の計算結果が1~2つにとどまるなら「予期の数が少ない」と言えますし、逆に「1週間後の自分は書類をやって、必要な本を読んで、頼まれていた資料を探して、もうすぐ公開が終わる映画を観て、あとは上司から急な手伝いを指示されるかも……」などと将来のイメージが複数に及ぶなら「予期の数が多い」と言えます。

 

それぞれのくわしい特徴はあとで解説しますが、あなたの予期がどのような傾向を持つかは生まれ持った性格や現在の環境によって異なり、それぞれの組み合わせによって時間の使い方に“個体差”が生まれます。

次ページ時間の使い方の傾向を“4つのタイプ”に分類

本連載は、鈴木祐氏の著書『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』(河出書房新社)から一部を抜粋し、再構成したものです。

YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

鈴木 祐

河出書房新社

「時間がない」「もっと効率化しなければ」「本当に大切なことに時間が割けない」「気がつけば1日が終わっている」 ……時間の使い方に満足していないすべての方へ。 「時間感覚」を書き換えて、あなたの時間を取り戻せ!…

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