(※写真はイメージです/PIXTA)

偏差値や倍率の高い大学へ進学するために避けては通れない勉強。しかし、大人になってからも社会的役割や環境、抱く志に応じて学習しなければならないシーンはおとずれます。我々の人生で避けては通れない勉強を効率よく行う方法や、勉強そのものの捉え方について、ほぼ独学で東京医科歯科大学医学部医学科に現役合格した藤白りり氏が、著書の『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から詳しく解説します。

勉強は復習しないと意味がない

勉強は、予習より復習が大事です。

 

予習のメリットは、わからないところを先に明らかにしておくことで、授業中にその部分を確実に押さえられる点です。

 

しかし、予習時に理解できた部分も再び聞くことになります。どうせ授業で教えてもらえるのなら、未知の内容をわざわざ自分1人で先に勉強するのは、あまり効率がよくないですよね。

 

一方で、復習は絶対の絶対にマストです。

 

「成績が上がらないのはできない問題があるから」であり、「受験勉強とはどれだけ穴を埋めるかの勝負」です。できなかったものを克服するには復習が命と言っても過言ではありません。授業の小テストでも、定期試験でも、模試でも、問題集でも、過去問でも、間違えた問題は絶対に復習しましょう。

 

間違えた問題のそばには、次に間違えないためのポイントを書き込んでおくと、見返したときに大事なポイントが頭に入りやすくなります。

 

このポイントは、当日の夜の復習としてざっと見直すようにします。合っていた問題も忘れないように、時々目を通す程度の復習は大切です。

復習するうえで重要なのは「間違えた理由」

また、間違えた原因を究明するのも非常に大事です。間違えた理由次第で復習の内容や強度を変えるためです。

 

たとえば、単純な計算ミスで「次はしないだろう」と確信が持てれば復習不要と判断することもあります。あるいは、知識が足りていないのが原因だったら、問題を解き直すよりも参考書に戻って理解し直し、さらに類似問題を解いて知識の定着を図りましょう。

 

計算ミスでも知識不足でもないのに間違えてしまうようなら、別の問題集の同じ単元に取り組んでみましょう。違う角度からつついてもらうことで本質が見えてくることがあるからです。

 

「復習」とひとくちに言ってもいろいろとあります。何をすべきかを正しく判断するためにも、間違えた理由を明らかにするプロセスは欠かせません。なお、間違えた問題は、週末にあらためて解き直します。少し時間を置いても解けることを確認できて初めて、復習の意味があったというものです。

次ページ復習のベストなタイミングは?

本連載は、藤白りり氏の著書『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から一部を抜粋し、再構成したものです。

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

藤白 りり

KADOKAWA

夢は大きく、勉強はコンパクトに。ノイズはぜんぶ「やる気」に変えよう! SNS総フォロワー数20万人超の現役医大生・藤白りりによる初の著書! 受験生時代、塾にほとんど通わずに独学で医学部に現役合格した、「ムリなくムダ…

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