個人の悩みや目的に合う参考書はたくさんある
本屋さんの学習参考書コーナーへ行くと、とてもたくさんの種類の参考書や問題集があることに驚くかもしれません。
「何を選んでよいのやら……」という悩みが発生しそうです。
市販の参考書や問題集に取り組む目的は、主に次のようなものがあります。
- 学校の授業の先取りや、学校で習わない範囲のカバー
- 授業で理解できなかった教科や単元の学び直し
- 受験の二次試験で使うなど、特定の教科や単元の強化
- 苦手意識のある教科や単元の底上げ
- 必要な知識のストック(単語帳や用語集など)
- 志望校の出題形式や内容に合わせた対策
こういった目的に合わせ、ふさわしい参考書や問題集を選びます。
目的と用途に合わせてインターネットで検索してみよう
参考書学習に慣れていない人は、まずはインターネットで検索し、よさそうなものを探してみましょう。「化学(特定の教科や科目名)_参考書_おすすめ」「確率(特定の単元名)_苦手」「○○(志望校名)_英単語」「○○(志望校名)_問題集」など、目的に応じたワードで検索するとたくさん見つかります。
レビューがよいものやおすすめとしてたくさん紹介されているものの中から、まずは候補をいくつかリストアップします。
次は、本屋さんへ行き、実際に手にとってみましょう。
中を見てみて、気分よく勉強できそうか考えます。イラストが多く使われているもの、薄いもの、解説が豊富なものなど、いろいろあります。
好みや用途で「これなら続けられそう」というものを選んでください。
わたしは「高3の夏までに受験範囲を一周」をおすすめしています。時間のない方は、載っている問題数の少ない、薄めのものを選びましょう。これ1冊でバッチリとは言えませんが、まずは全体をひと通り把握するのことを優先してください。
「今の自分」にちょうどいいものを選ぼう
好みや用途といった選び方のほか、もう一つ大切なポイントがあります。参考書の監修者・著者との相性や、レベル感です。
解説部分を読んでも理解できないものは、取り組む意味がありません。それを確認するために、まず、苦手と自覚している単元やジャンルのページを開いてみて、参考書なら全体、問題集なら解説部分を少しだけ読んでみましょう。
スッと頭に入ってくる感覚があるものは相性もレベルも合っています。よく理解できないと感じるものは、監修者・著者との相性が合わないか、レベルが高すぎるかのどちらかです。別の監修者・著者のものや、同じシリーズでレベルを少し下げたものを見てみましょう。
わからない問題ばかりだとやる気を失う
また、わからない問題ばかりが載っているとやる気が出にくくなることがあります。簡単と感じる問題ばかりをこなしてもレベルアップは望めませんが、ハイレベルすぎる問題集も考えものです。
「難しい問題に自分がどれくらい耐えられるか」と「自分の志望校のレベル」の2つの観点で選びましょう。
■1分復習
- 目的に応じたワードでインターネットを検索してみよう
- リストアップした参考書・問題集を実際に本屋さんで手にとってみよう
- 雰囲気、レベル感、相性などを基準に選ぼう
藤白 りり
東京医科歯科大学医学部医学科 学生