(※写真はイメージです/PIXTA)

偏差値や倍率の高い大学へ進学するために避けては通れない勉強。しかし、大人になってからも社会的役割や環境、抱く志に応じて学習しなければならないシーンはおとずれます。我々の人生で避けては通れない勉強を効率よく行う方法や、勉強そのものの捉え方について、ほぼ独学で東京医科歯科大学医学部医学科に現役合格した藤白りり氏が、著書の『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から詳しく解説します。

「綺麗なノートづくり」が時間泥棒になることも

「ノートを綺麗にとりなさい」と、小学生の頃から指導されてきた方も多いと思います。また、特に女子の間では可愛い文房具を使ったりノートをデコったりすることが流行る時期もあります。ご多分にもれず、私も小・中学生の頃は可愛い筆箱や可愛いノートづくりにハマっていた時期がありました。

 

それはそれでいい思い出なのですが、あるとき、「ノートを綺麗にとるのは意味がないかも」と思ったタイミングがありました。

 

高校の教科書が配られたときです。中学までのものよりぐっと大人っぽい雰囲気の教科書を見て、「勉強が難しくなりそうだ」「覚えることがたくさんありそう」と感じました。「ノートを綺麗につくっている時間がもったいないかも」と我に返ったのでした。

間違えた問題を、次は解けるようになるノートを目指す

そもそも、何のためにノートを使うのでしょうか?

 

何かを覚えるために「書いて覚えろ」と教えられることもありますが、必ずしも書かなくても覚えられるものもあります。暗記量が増えてくるとノートに書いている時間がもったいないので、目で追うだけのほうが効率的なこともあります。

 

同じように、「綺麗にノートをとりなさい」と言われたからといって、それが自分の成績を上げるのに役立っているとは限りません。

私がノートを使うのは問題を解くときです。答えを間違えたときは「次に間違えないためのポイント」を色ペンでそばに書き込んでいました。

 

間違えた後、すべてを赤で書く人が多いですが、そうではなく間違えたきっかけや復習すべきところだけに色をつけていました。また、自分なりの言葉や表で整理したいときもノートを使っていました。

 

つまり、私にとってノートの目的は2つ。「復習のときサクッと見返す」と「覚えやすいよう整理する」なので、特別綺麗な必要はないのです。

 

「ノートを作ること」ではなく、「知識を習得し、問題を解けるようになること」が真の目的です。受験勉強でムダなことをしている時間的余裕はありません。

 

綺麗なノートをつくることが成績アップにつながっていると感じる方はいいと思いますが、そうでない方は、自分のノートづくりがただの自己満足になっていないか、一度振り返ってみてもいいかもしれません。「次解けるようになる」ノートを目指してみてください。

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本連載は、藤白りり氏の著書『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から一部を抜粋し、再構成したものです。

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

藤白 りり

KADOKAWA

夢は大きく、勉強はコンパクトに。ノイズはぜんぶ「やる気」に変えよう! SNS総フォロワー数20万人超の現役医大生・藤白りりによる初の著書! 受験生時代、塾にほとんど通わずに独学で医学部に現役合格した、「ムリなくムダ…

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