(※写真はイメージです/PIXTA)

偏差値や倍率の高い大学へ進学するために避けては通れない勉強。しかし、大人になってからも社会的役割や環境、抱く志に応じて学習しなければならないシーンはおとずれます。我々の人生で避けては通れない勉強を効率よく行う方法や、勉強そのものの捉え方について、ほぼ独学で東京医科歯科大学医学部医学科に現役合格した藤白りり氏が、著書の『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から詳しく解説します。

繰り返さないと記憶は定着しない

人間の頭はすべてを記憶し続けておくようにはできていません。時間が経つにつれ、覚えている割合はどんどん減っていきます。

 

このような忘却率を端的に示した「エビングハウスの忘却曲線」によると、1日経つとなんと7割以上を忘れてしまうそうです。しかし、繰り返し学習することで時間の経過による忘却率を下げられることもわかっています。

 

つまり、記憶の定着は反復ありきなのです。しかも、繰り返す回数が増えるほど再び記憶するための時間や回数などの負担が減ることもわかっています。「何度も繰り返すのは大変」と思うかもしれませんが、繰り返すほどに楽になっていくということです……!

“ぎりぎり思い出せる”くらいが脳にはちょうどよい

そして、反復といってもただノートを見返すだけでなく、問題演習をしてアウトプットすることがおすすめです。なぜなら「思い出すときに記憶が定着する」という脳の仕組みがあるからです。

 

問題演習を通じて「解き方」を思い出し、単純な暗記物でも赤シートを用いてテスト形式でアウトプットしましょう。

 

何度も「思い出す」作業を通じて記憶を定着させていくことが大切です。

最低でも「4回」は復習しよう

完全に新しいことを覚える場合、復習のタイミングは次の4回です。

 

  1. 当日の夜
  2. 3日後
  3. 1週間後(週末にまとめてでOK)
  4. 1か月後

 

1日で7割がた忘れてしまうため、当日の夜に行うのは非常に大事です。当日はさすがに時間がないので問題を解き直すことはせずに、15分くらいの短時間で問題を見て、ポイントをさらっと思い出すようにします。

 

当日の夜の次は「1週間後」でもよいのですが、単純な暗記物や自信がないものについては「3日後」も挟んでおくと確実になりやすいです。

 

「◎」「○」「△」など、定着度によって印をつけておくと、優先順位をつけて復習しやすくなります。

 

これを毎回続けるのは難しいと感じた人は、「当日の夜」「週末」「その分野や問題集が終わったとき」など、意識して復習するのがおすすめです。こまめに復習すれば、一回の復習時間も短くなるからいいですよ。

 

藤白 りり

東京医科歯科大学医学部医学科 学生

 

本連載は、藤白りり氏の著書『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から一部を抜粋し、再構成したものです。

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

藤白 りり

KADOKAWA

夢は大きく、勉強はコンパクトに。ノイズはぜんぶ「やる気」に変えよう! SNS総フォロワー数20万人超の現役医大生・藤白りりによる初の著書! 受験生時代、塾にほとんど通わずに独学で医学部に現役合格した、「ムリなくムダ…

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