「アソビ」に使える金額も把握しよう
「アソビ」というと誤解が生じるかもしれませんが、いまの事業の利益増加に直接的な関係があるか否かにかかわらず、経営者や社員のワクワクを促進し、モチベーションを上げることを「アソビ」としてイメージしてみてください。
もちろんプライベートでなく会社の取り組みとして行うことです。これには未来を創るチャレンジングな取り組みなども含みます。
たとえば、
●有望な若手社員が推進する新規事業を承認する
●有名俳優を起用したテレビCMを作る
●社員旅行を企画する
●お客様との接待会場のグレードを上げる
●オフィスの内装をカフェ仕様に変える
●ゴルフの練習ができる福利厚生用の設備を導入する
●予定していない追加のボーナスを全社員に支給する
といったことです。挙げ出すとキリがありませんね。
普段は張り詰めて仕事をするなかで、アソビもできる経済的な余裕、精神的な余裕があると、きっと会社の雰囲気がさらによくなるでしょう。経営者自身もそういうことがあったほうが楽しめます。
職場は、そこで働く人々が人生の長時間を過ごす場所であり、よい雰囲気であるに越したことはありません。
儲かっている会社では事業チャレンジの機会があったり、オフィス環境がよかったり、福利厚生プランがたくさんあったり、社内の催し物が多かったりしますが、それはアソビにお金を使う余裕がある、あるいは余裕を持たせているからです。
もちろん、儲かってもいないのなら将来利益に貢献するかわからない不確実なことに費 用を使っている場合ではありません。それ用に予算を設けていれば別ですが、そうでない 場合はいくら使えるかをタイムリーに把握のうえ、その範囲の支出に抑えましょう。
アソビに使える費用範囲をタイムリーに把握する、というのはずいぶんふざけた内容に 聞こえるかもしれません。
しかし、張り詰めた緊張をときにほぐしたり、社内にワクワクを 持ち込むのも経営者の重要な役割です。そして、そのような余裕を持てるくらい頑張ってもらいたいというメッセージでもあります。