アソビが先かチャンスが先か
ほとんどの経営者にとって1番ワクワクすることは、儲かるチャンスを当てることです。 たとえば広告をかけた分だけお客様が増え、注文が次々舞い込む状況となった場合、まさにチャンス到来といったところでしょう。
そんなときはもちろんアソビにかける費用は来期以降として、費用投下はチャンスを実らせることが優先されます。
過去から稼いできた利益は、将来の不確実性やチャンスに備えるために蓄えているわけですから、場合によっては当期の分のみならず、過去に稼いだ利益相当額までを費用としてつぎ込んでもよいかもしれません。
ただ、滅多に訪れないそんなチャンスは色々な試行錯誤の結果生まれます。話はループしますが、試行錯誤にはここでいうアソビの活動も大いに含まれます。いまわかりやすいチャンスがないなら費用を使わないというのもよいですが、それは未来の可能性を削ることかもしれません。
この意味も含めて「経営者の皆様、アソビを軽視することなかれ」というのが私の主張です。経営者がタイムリーな数値把握をし続ける目的の1つに「アソビに使える費用枠を把握するため」ということもぜひ加えてみてください。
川崎 晴一郎
公認会計士・税理士
KMS経営会計事務所・株式会社KMS代表