「儲かる会社」は持っている…「アソビ」に使えるお金の重要性【公認会計士が解説】

「儲かる会社」は持っている…「アソビ」に使えるお金の重要性【公認会計士が解説】

組織のモチベーションが高い「儲かっている会社」は「アソビ」に使えるお金があり、この資金を把握することも経営者の大事な役割だと、KMS経営会計事務所の代表である公認会計士・税理士の川崎晴一郎氏はいいます。では「アソビ」とは具体的に何を指すのか、「アソビ」で使える金額の範囲とは……詳しくみていきましょう。

アソビで使える金額の範囲

アソビで使える金額は、そもそもすでに予算に入っている場合を除き、予算を超える営業利益の範囲としましょう。まずは営業利益予算を達成するのが先です。営業利益予算は会社存続のために達成しなければならないものですから、それを達成してはじめて余裕が生まれます。

 

その余裕の範囲内で使う分には株主を含む利害関係者に迷惑をかけませんし、節税対策にもなりえますし特に問題にならないはずです。公私混同になり税務署から否認を受けるような内容でない限り経営者の裁量で使いましょう。

 

もちろん、予算を超える営業利益を獲得できるからといって無理に使う必要はありません。あからさまな無駄遣いは逆に社員のモチベーションを下げてしまいますので、そうならないよう大事に使うことが前提です。

アソビで使う費用は当期のうちに

アソビで使う費用を、当期の予算を超える営業利益の範囲内とするためには、その費用 を当期中に使わなければなりません。節税対策とするにしても当期中に使わなければなりません(固定資産にならない限り、そのまま節税対策にもつながります)。

 

つまり、予算を超える営業利益を獲得できるかどうかを決算のタイミング(通常は期末日から1〜2ヵ月後、つまり翌期に入っているタイミング)ではじめてわかるような状況では手遅れということです。

 

手遅れにならないようにするために、期末日よりだいぶ前のタイミングから営業利益がどの程度になるかの予測を立てる必要があります。営業利益の予測の立て方はこれまで記載してきた通りです。

 

期末までの見込数値をタイムリーに更新することによって、より正確な値を得ることができるようになります。

 

次ページ「アソビ」がチャンスを生むことも

※本連載は川崎晴一郎氏の著書『秒速決算 ~スピーディに人を動かす管理会計で最高の利益体質をつくる!~』(技術評論社)より一部を抜粋・再編集したものです。

秒速決算

秒速決算

川崎 晴一郎

技術評論社

内容紹介(出版社より) 「月次決算待ちだった経営者が、末端部門の数値までもタイムリーに把握できるようになる」 「儲かる仕事を見定め、社内リソースを適時配分することがスムーズになる」 「経営陣と経理のものだった数…

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