「9/27~10/3のFX投資戦略」のポイント
【ポイント】
・先週はFOMCと、その後実現した24年ぶりの円買い介入により米ドル/円は上下ともに大きな動きとなった。
・ついに介入実現となったが、大きな米ドル高・円安の流れは変わらないのではないか。まだ当面140円を大きく割れることすらなく、145円を超えたら1998年の米ドル高値147円台更新トライの可能性が髙そう。今週の予想レンジは140~146円中心で想定。
先週の米ドル/円相場…米ドル高値更新後に介入で急落
先週の米ドル/円は、21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米ドル高値を更新、一気に146円に迫るところとなりました。ただ、これに対して22日、24年ぶりの米ドル売り・円買い介入出動となったことから、一転して140円割れ近くまで米ドル急落となる場面もありました(図表1参照)。
このFOMCから介入にいたるまでの展開は、ほぼ前回のレポート(関連記事:荒れ模様の米ドル/円相場…「為替介入」はいつ発生するか【国際金融アナリストが予想】)で予想した通りだったといえそうです。
ただ、そうはいっても、日本の通貨当局の対応は飽くまで口先のけん制にとどまり、実際の介入はないだろうとの見方も少なくなかったようですし、なんといっても24年ぶりの円買い介入の実現であり、そして実際に145円台から140円割れ近くまで約5円もの米ドル急落となったことで、為替動向への注目ががぜん高まったのは当然でしょう。
そこで今回は、介入を受けた今後の展開について解説していきます。結論からいうと、大きな米ドル高・円安の流れは変わらないと考えています。具体的には、まだ当面140円を大きく割れることすらなく、145円を超えたら、1998年の米ドル高値の147円台更新をトライする可能性が髙いのではないでしょうか。
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