この相場で「勝ち続ける」ために重要な3つのポイント
以上のように、短期と中長期で異なる「ファンダメンタルズ」と米ドル/円との関係として見ると、日本の通貨当局による米ドル売り・円買い介入も、一気に中長期的に行き過ぎた米ドル高・円安の是正を目指そうとするには無理があるのではないでしょうか。
その意味では、当面は140円割れへ米ドル安・円高へ押し下げるような介入ではなく、145円を超えて米ドル高・円安が加速しそうな局面ではカウンターアタック的に介入するといった対応が基本になるのではないでしょうか。
そうであれば、米ドル/円のトレード戦略としては、これまでと基本はあまり変わらず、米金利との関係を丁寧にチェックして、それからかい離しない米ドル高・円安を前提にトレードするということになると思います。
その一方で、中長期的には極端に割高な米ドルとなっているのは事実です。そのため、今回の介入のように、なにかの拍子で割高の反動から米ドル急落となることもあることから、これまでも述べてきたような「割高な米ドル買いの心得」として、
①米ドル購入額の抑制
②小まめな利益確定
③ストップロス
など、損失を限定化する対応は引き続き必要になるでしょう。
以上を踏まえ、今週の米ドル/円予想レンジは、140~146円中心を想定します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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