前納すると、国民年金の保険料が割引になる
会社員は厚生年金の保険料は給与から天引きされますが、第1号被保険者は国民年金の保険料を自分で払っていると思います。2022年度は、月額1万6590円です。
しかし、払い方によって、これを安くすることができます。
その方法が「前納」です。保険料を早めに払うと、割引が適用されるのです。
前納には、1か月早割、6か月前納、1年前納、2年前納があります。たとえば、1か月早割を利用すると、50円が割り引かれます。
「割引って、その程度?」と、がっかりしないでください。まとめる期間が長いほど、割引率は高くなります。そして、現金より口座振替のほうがお得です。
口座振替で2年前納をすれば、1万5790円も安くなります。これは大きいと思いませんか?
さらに、クレジットカード払いをするとカードのポイントがつき、いっそう得になります。どうせ払うなら、少しでもお得な方法を選びましょう。
保険料が払えないときは免除制度を利用して
国民年金の保険料を納付しないと、さまざまなデメリットが生じます。年金額が減ることはもちろん、遺族基礎年金や障害基礎年金を受け取れなくなります。
しかし、「ぎりぎりのお金で生活しているの。とても保険料を払う余裕はない!」というケースもあるでしょう。こんなふうに経済的に困難なときは未納のままにせず、保険料の免除制度を利用してください。
申請書を提出して承認されれば、納付を免除してもらえます。免除される額は、全額、4分の3、半額、4分の1と4種類あります。
この制度の大きなメリットは、未納期間を作らずにすむことです。免除を受けた期間についても、老齢年金の半分を受け取れます。
なぜ、支払いはゼロでも半額もらえるのかといえば、保険料の半分は税金でまかなっているからです。
申請しておくと、障害年金や遺族年金も受け取ることができます。
長尾 義弘
フィナンシャルプランナー
↓コチラも読まれています
ハーバード大学が運用で大成功!「オルタナティブ投資」は何が凄いのか
富裕層向け「J-ARC」新築RC造マンションが高い資産価値を維持する理由