満額でも年間78万円…自営業者が「年金」を倍増させる方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

自営業者やフリーランスには国民年金しかありません。しかし、国民年金には年金を増やすしくみが用意されています。主なものに国民年金の任意加入や付加年金、国民年金基金の活用など制度があります。フィナンシャルプランナーの長尾義弘氏が著書『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)で解説します。

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自営業者は社会保障が小さいことがネック

フリーランス、自営業者は第1号被保険者に当たります。定年がないため、自分の裁量で長く働き続けられることが強みです。しかし、社会保障の面については、非常に弱くなっています。

 

老後生活を支える年金は、基礎年金の1階部分しかありません。満額でも年間約78万円です。遺族年金は遺族基礎年金のみですから、子どもがいない人はほとんど受け取れません。また、障害年金も1級・2級だけです。さらに健康保険から傷病手当金が出ないため、1年半は自力でなんとかするほかないのです。

 

会社員に比べると、はるかに不利です。そのぶん第1号被保険者は、老後を迎えるまでに自分で備えておくことがより重要になります。だからといって、リスキーな投資に走ったりしてはいけません。

 

こうした不利を補うために、いろいろな制度が用意されています。それらを活用し、少しでも年金を増やしていきましょう。

 

長尾義弘著『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)より。
長尾義弘著『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)より。

国民年金の任意加入で基礎年金を増やす

国民年金は、20歳から60歳まで加入が義務づけられています。40年の間、ひと月の欠けもなく保険料を納めると、基礎年金を満額で受け取ることができます。

 

しかし、学生時代は払っていなかった、転職をした際に未納期間ができていたなど、40年に満たない人も多いものです。満額でもきついのに、それより少ない金額では本当に困ってしまいます。

 

こういうときは国民年金の任意加入をおすすめします。

 

通常、国民年金の加入は60歳で終わります。ただし、加入期間が40年未満の場合、60歳から65歳まで任意加入が可能です。この間は保険料を納めるので負担は少々増えるかもしれませんが、そのぶん年金も増えていきます。長い目で見れば、年金額が増えるメリットは大きいでしょう。

 

未納期間があるかどうかは、ねんきん定期便で確認してください。

 

ちなみに、繰上げ受給をすると、任意加入はできませんので注意してください。

 

長尾義弘著『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)より。
長尾義弘著『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)より。

 

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    ファイナンシャルプランナー
    AFP
    日本年金学会会員

    大学卒業後、出版社に勤務。いくつかの出版社の編集部を経て、1997年に「NEO企画」を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生みだす。お金のしくみ、保険のカラクリについての得する情報を発信している。

    著書には『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『かんたん!書き込み式 保険払いすぎ見直しBOOK』(河出書房新社)、『コワ~い保険の話』(宝島社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)が、監修には年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』などがある。

    【ホームページ:http://neo.my.coocan.jp/nagao/

    著者紹介

    連載老後を安心して過ごすための年金知識

    本連載は長尾義弘氏の著書『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(河出書房新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

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