9浪、27歳早大合格者を苦しめた「国公立を受けないと親不孝」 (※写真はイメージです/PIXTA)

9浪はまい氏が働きながら9浪で受験を成功できたのは、理数系を捨てたからだといいます。「国公立を受けないと親不孝」という呪縛からどうやって解き放たれたのでしょうか。9浪して27歳で早稲田大学に合格した濱井正吾氏が著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

9浪での合格理由は理数系を捨てたから

▶「心構え」格好つける/重要度★★★★★

「プライドを捨てる」

 

何か1つの分野で成功をする人はこれの重要さをよく知っています。


 
現在太田プロダクションに所属しているYouTuberに、きいた・やねすけという二人組の「バンカラジオ」というグループがいます。

 

彼らはコメディ系YouTuberとして小学生に絶大な人気を誇り、動画再生数のアベレージが数百万にまで至るグループですが、実はもともと大学受験の話や身の回りの話をする、受験生や大学生にコアな人気を博した早大生YouTuberでした。

 

実は現在、私が使っている芸名の「9浪はまい」の名付け親も早稲田で出会った彼らなのです。

 

「クイック・ジャパン ウェブ」のインタビューで、YouTubeで再生数を伸ばすコツを聞かれたやねすけはこう答えました。

 

「プライドを捨てることですね(笑)。『TikTokは若い世代のSNSだし…』と遠ざけてましたけど、プライドを全部捨てたんです。それでTikTokに全力投稿したら、YouTubeも連動して一気に伸びたんです」

 

今ミリオンを連発する再生数も、一番低い時期には1週間で1万再生程度にまで落ち込み、「死んだYouTuber」と言われていました。こう言われていた時期がちょうど、視聴者層が限られていてかつ市場が飽和状態の大学生向けの動画を捨てて、現在人気を博している小学生向けにスイッチした時期なのです。

 

バンカラジオが大学生向けに動画を作っていた2018年頃もそれなりに再生数があり、40万~50万回再生も珍しくありませんでしたし、大学内でも認知度は抜群でした。

 

でも彼らはその成功体験にしがみつくことを捨て、トレンドや競合を絞り上げ、小学生向けのコント動画という独占市場を見つけて、完成度の高い動画を一本一本作り込み続けました。成功体験におごらず客観的に分析し、正しい方向性で適切な量の努力ができるその姿勢が今日の成功に繋がっているのだと思います。

 

受験も一緒です。成功するためにはプライドを捨てることが本当に大事です。彼らに比べれば自分の成功談など小さいものですが、私が働きながら9浪で受験を成功できたのは、理数系を捨てたからです。

 

8浪目まで地元の塾に通っていた私は、「国公立を受けないと親不孝」という空気を敏感に感じ取り、行けるはずがないと思いながら東大・京大・早稲田に行きたいと言って理数系の勉強をしていました。

 

おかげで、6浪目の模試で7点を取っていた数Ⅱ・Bで2年後には40点を超えるようになったのですが、もともと不向きなものを極めようとするのは限界がありました。

 

「このままでは受験費用が尽きて人生が終わる」

 

その危機感を覚えて悩んでいた8浪目、私は受かりようのない早稲田大学を4学部受験して当然のごとく全滅し、人生に絶望しました。

 

しかし、収穫もありました。受験したキャンパスの荘厳な雰囲気に感動し、来年は絶対にここに来たいと思えたのです。自分の欲求に素直になることに決めた私は、ためらいなく理数系を捨て、3教科に絞ろうと思うことができました。

 

それからの行動は早いものでした。3月中に地元から京都に引っ越し、家賃1万2000円の物件に住むことに決めた私は、私立文系専門の予備校に入って無我夢中で予備校のカリキュラムをこなし、全敗してから1年後、見事に早稲田大学の合格を勝ち取ることができました。

 

どれだけ周囲からバカにされても、社会的に終わったと思っても、それは人生の一地点の屈辱だけです。自分の人生を最終的に満足できるものにするためには、思い切って今までの格好をつけていた自分を捨てて泥臭く挑戦してみる。そういった行動が取れると、結果がどうなっても納得できる人生が送れると思いますよ。

 

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    9浪はまい

    兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。31歳。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活を退職まで過ごす。在職時は、自分の失敗や弱さを顧客に晒して不安を共有し、同じ目線に立って長時間にわたり話を聴く営業スタイルでトップセールスマンとなり、受験費用300万円を貯める。同社退職後は2年4ヶ月間受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、教育学部国語国文学科に入学。現在は同大を卒業後、株式会社カルペ・ディエムにて教育事業を担当している。
    くわえて、『バンカラジオ』(登録者41.8万人)、『トマホーク』(登録者10.9万人)といった若年層に人気のエンタメYouTubeチャンネルに出演を続けながら、他の教育系YouTuberの動画にも出演し、自身の人生体験を話している。メディア出演として、「アベマプライム」(AbemaTV)など。「AERA dot.」「プレジデント」「北日本新聞」など取材多数。Twitterフォロワー19500人(2022年2月28日現在)。

    著者紹介

    連載9浪生が語る「浪人完全回避」の法則

    本連載は濱井正吾氏の著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

    浪人回避大全

    浪人回避大全

    濱井 正吾

    日本能率協会マネジメントセンター

    受験人口の減少や大学は誰でも入れる「全入時代」と言われて久しいが、それでも有名大学を中心に実質倍率3倍以上の大学が多数あるなど、多くの現役生や浪人生が厳しい戦いを強いられている現状がある。特に昨今は現役志向の増…

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