ストレス解消法を実行する
すぐに行動できるよう、「中華料理を食べる」ではなく、「王将の餃子を食べる」のように、身近でできることを、できるだけ細かく具体的に書き出しておくとさらにいいでしょう。
「エジプト旅行に行く」というのもいいのですが、なかなか簡単には実行できませんよね。
ストレスは時と場所を選ばずやってくるので、このリストにはできるだけ気軽にできることを入れていきましょう。
実行するハードルが高めなこと、平日にできないことは、50個とは別に週末や休暇用にリストアップしておくといいですね。
このようにリストを作っておくのには、実は大きな理由があります。
好きなこと、楽しいこと、やりたいことというのは、すっかり疲れてストレスにまみれている時には、思いつきません。
だからそうなる前に、自分の好きなこと、気分転換になることを書き出しておき、実際にストレスを感じたら実行するだけでいいようにしておく必要があるのです。
「今日は企画会議がある。プレゼンで緊張するからストレス満載だ」
と感じているなら、
「プレゼンが終わって、家に帰る時に王将で餃子を買って帰ろう」
と考えることで、それだけで少しストレスを緩和させられます。
そして無事プレゼンを終え、家で餃子を食べられたとしたら、プレゼンの結果はどうあれ、「自分で決めたことを実行できた!」と自分を褒めてあげてください。
自分をいたわるというのは、こういうことです。
めんどくさい人がまわりにいてもいなくても、ストレスは誰にでもあるものです。ストレスを感じても、その都度自分をいたわることで、次第にストレス耐性は上がっていきます。
我慢するばかりでなく、ストレスをうまく受け流して、健やかな毎日を送っていきましょう。
井上 智介
産業医
精神科医
健診医
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