(※画像はイメージです/PIXTA)

自信をつけるために本当に重要なのは、数です。大きな成功体験1つよりも、小さな成功体験が10個あるほうが、「自分っていいな」と自信が持てるようになります。産業医の井上智介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

「自分を否定してしまう自分」も受け入れる

■自分で自分を否定してしまう時は

 

周囲の人に、

 

「この間こんな失敗をしてしまって落ち込んでるんだよね」

 

と打ち明けた時に、

 

「えっ。あの時私もその場にいたけど、うまくできてたじゃない。全然失敗じゃないよ」

 

と驚かれたことはありませんか。

 

いくら自信をつけたいと思っても、ちょっとした失敗をするとすぐに「自分はなんて駄目なんだ……」と悩んでしまう……。

 

思い当たるところがあるとしたら、もしかしたらあなたは無意識に100点を狙っているのかもしれません。なんでも完璧にできなければならない、100点満点でなければ、と思うあまり、90点でも「失敗した」と感じてしまうのです。

 

このような方たちは、失敗をすると自分の価値が下がってしまうのではないかという強い恐怖心を持っています。

 

自分に自信がない分、どうしても小さなミスや自分のうまくいっていない部分に目がいってしまうのです。

 

仕事を始める時は、「もしうまくいかなかったら、誰かに助けを求めよう」と、軽い気持ちでスタートしてみましょう。

 

もちろん、それが甘えになってはいけませんが、あなたの周りの人たちも、きっとそのくらいの気持ちで仕事をしている人が多いと思います。

 

あなただけが、聖人君子のようにすべて完璧でなくてはならないわけではありません。

 

仮に失敗したとしても、「こんなこともあるよね」という気持ちで、次回改善できることや具体的な対策を考えていけばよいのです。

 

このようなスタンスで、失敗を受け流せるようになれればいいのですが、それでも落ち込んでしまうことはありますよね。

 

そんな時は、無理にポジティブに考えようとする必要はありません。

 

「自分ってだめだな」と、ネガティブになっている自分も肯定していいのです。

 

落ち込んで自分を否定してしまっても「こんな時があってもいい」と自分を許してあげましょう。

 

「こんなネガティブな自分ではだめだ」と思うのは、逆に自己否定を深めてしまいます。

 

「自分を否定してしまう自分もいるな。こんなこともあるよね」と自分を受け入れてあげましょう。

 

井上 智介
産業医
精神科医
健診医

 

 

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※本連載は井上基介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

井上 智介

日本能率協会マネジメントセンター

「仕事の悩みは人間関係が8割」だといいます。 職場ではさまざまな人と関わる必要があり、仕事の関係上、自分が人間関係を選ぶことも難しい。自分に都合の悪いことは無視する上司、融通がきかない部下、承認欲求が強く、自己…

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