最初は下半身を中心のトレーニング
▶トレーニング動画、どうやって選ぶ?
近年、筋トレ、ヨガ、ストレッチなどのハウツー動画が充実してきました。動画サイトのよい点は、思い立った瞬間、自宅ですぐにトライできること。そして自分好みの運動を簡単に見つけられることです。
逆に注意しなければいけないのは、誰もが発信できるという形態上、間違った情報も非常に多い点。楽しく運動できることも大事ですが、間違った方法、無理な動きを続けているとケガをする恐れがあります。気になる動画を見つけたら、トレーニングを始める前に発信者は何の専門家なのか、どんな資格を持ち、どんな活動をしている人なのかをチェックすることも大切です。
「1日も早くやせたい」「いい体になりたい」という人は、ついつい「腹筋100回にチャレンジ!」「夏までの1か月で二の腕を引き締める!」といった動画に惹かれますが、それらはこれから運動を始めようという人が最優先で選ぶトレーニングではありません。な
ぜなら腹筋や腕は小さな筋肉なので、使われるエネルギー量が少なく、運動の効率が悪いからです。
最初に選ぶべきは、下半身を中心に使うトレーニング動画。例えば、スクワット中心のプログラムやダンスエクササイズなど。余裕があれば、引き締めたい(鍛えたい)部位にフォーカスした筋トレ動画をプラスします。
トレーニング動画は短時間のものが多いので、できればストレッチの動画も組み合わせて、筋肉の柔軟性も上げていきましょう。
▶スポーツジム、どうやって選ぶ?
運動経験が少ない方から、「ジムのマシンを使いこなせる自信がないので、家で自重トレーニングをしたほうがいいですよね」と聞かれることがあります。
実のところ、運動経験の少ない方にとっては、マシンよりも自重トレーニングのほうが難易度が上がります。なぜなら、体の重みだけでトレーニングの効果をしっかり得るには、筋肉に刺激を入れる方向、関節の曲げる角度などを正しく理解して行う必要があるからです。
一方、トレーニングマシンは、ターゲットの筋肉に誰でも自然に刺激が入るよう、設計されています。初心者でも正しく動作できる分、ケガのリスクも少なく、運動やトレーニング経験の少ない方ほどおすすめです。
さて、体作りでもっとも大事なのは“継続”すること。ジムを選ぶなら、通いやすい場所であることが重要な条件。仕事場や自宅から遠いと、通い続けるのが大変です。あとはライフスタイルに合った形態、費用の点から選びます。簡単に形態別の特徴をあげたので、ジム選びの参考にしてください。
●24時間営業ジム
時間を気にせず通いたい人、マシンのみでトレーニングを行いたい人向き。国内外に店舗の数が充実しているので、出張先、旅行先でも利用したい人にも◎。
●フィットネスクラブ
マシン、プール、テニスコートといった施設やヨガ、ダンスなどのグループレッスンが充実。また、スタッフや同じクラスの参加者との間でコミュニティを形成しやすいのも特徴。いろいろな運動を試したい人、誰かと一緒に取り組みたい人向き。
●自治体のスポーツ施設
利用料金が安価で、多くの施設は単発で使用できる。最新のマシンにこだわらない、限られた利用時間内に通える人向き。
中野ジェームズ修一
PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
米国スポーツ医学会認定運動生理学士
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