(※写真はイメージです/PIXTA)

日々の忙しさと不摂生にかまけているうちに、なってしまった「ポッコリお腹」。ほぼ全員がまっさきに取り組むのが腹筋運動。しかし、腹筋運動には効果がないといいます。パーソナルトレーナーとして25年の経験の中野ジェームズ修一氏が著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)で解説します。

お腹周りの筋肉は全身でみると小さな筋肉

▶Q:お腹を凹ませるならどっち?

A:スクワット
B:脚上げ腹筋

 

イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。
イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。

 

正解はこっち! A:スクワット

 

■「お腹を凹ます=腹筋運動」ではありません。

 

「部分やせを狙うなら、やせたいところを集中的に鍛えるのが近道」と信じていませんか?

 

お腹を凹ませたくてひたすら腹筋運動をしたり、「くびれが欲しい!」と一生懸命に腰を回したり……。でも、このようなお腹周りの筋肉を使う筋トレには、お腹の脂肪をとる効果はあまり期待できません。

 

理由は2つ。ひとつ目の理由は、人間の体には動かしている部分の脂肪を、優先的に燃やすしくみがないため。人間の体は運動をすると全身の脂肪を少しずつ分解し、血液中に流します。これが動かしている筋肉に運ばれ、エネルギーに変わることで、筋肉を動かす燃料になるのです。

 

最近の研究では、部分的に落とすことも可能であるという報告がありますが、あくまでも微量です。

 

2つ目の理由は、お腹周りの筋肉は全身でみると小さな筋肉だから。

 

脂肪を溶かして作ったエネルギーは、筋肉という「エンジン」を動かす「ガソリン」です。当然、エンジンが大きければ大きいほど消費するエネルギーも増えます。ところがお腹の筋肉は意外に小さく、薄いのです。ツラい思いで腹筋運動を続けても、期待するほど多くのエネルギーを消費できません。

 

とにかく大きな筋肉(エンジン)を動かして、どんどんエネルギー(ガソリン)を使ってしまう。やせたい、引き締めたいのがどの部位であろうと、これが体脂肪を落とす一番の近道です。

 

そこで、鍛えるべきは下半身。なぜなら、全身の筋肉の約7割は下半身に集中しているからです。

 

お腹の脂肪を落としたい人はもちろん、二の腕や背中のぜい肉を落としたい、全身やせたいという人も、下半身を使った運動をすればいい。筋トレなら、筋肉量を増やしながら消費エネルギー量もアップできるので、一石二鳥の効果です。

 

次ページ20分たたずとも体脂肪は燃えるという事実

本連載は、中野ジェームズ修一氏の著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

中野ジェームズ修一

飛鳥新社

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