(※写真はイメージです/PIXTA)

体脂肪は一晩で増えない代わりに、一晩で減ることもありません。厳しい食事制限をしても体重が落ちるのは一時の「現象」。通常の食事に戻したら、あっという間に元に戻ってしまいます。パーソナルトレーナーとして25年の経験の中野ジェームズ修一氏が著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)で解説します。

しっかり寝るために、しっかり食べる

▶Q:ビジネスパーソンがしてはいけないダイエット法は?

A:3時のおやつを抜く
B:夕飯を抜く

 

イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。
イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。

 

正解はこっち! B:夕飯を抜く

 

■「寝る前に食べたら太る」、その判断が太る原因になります。

 

「帰宅が遅くなり、夕食の時間が遅くなってしまった」

 

忙しいビジネスパーソンのみなさんには、あるあるのシチュエーションですよね。そんなとき、ダイエット中の方の多くは「寝る前に食べると太るから、夕食は抜いてしまおう!」と、つい、そんな選択をしてしまいます。お腹が空いていても、あとは寝るだけだから夜は食べない。でも、その判断が逆に太る原因になります。

 

人は空腹で寝ると、体が飢餓状態になります。すると、生命の危機を察知した脳が「何か食べて!」という信号を発信。寝ているつもりでも脳は覚醒し、睡眠が浅くなります。結果、睡眠不足でストレスを抱え、翌日の仕事にも悪影響を及ぼします。

 

実は、睡眠不足によるストレスは、ホルモン分泌や自律神経にも影響を及ぼし、食欲を高めるホルモンの分泌を促します。

 

どうでしょう? 寝ていない、生活のサイクルが不規則など、睡眠時間が安定しないと、食欲が旺盛になり、つい食べることに走ってしまう。そんな経験、ありませんか?

 

そもそも、夕飯を抜くと、「何か食べたい」という気持ちをガマンしなければなりません。それもまた、ストレスになりますよね。

 

また、睡眠時間が短くなると、心身とも十分に休まらないので疲労が抜けません。疲労すると運動をしたくなくなり、動かないから筋肉量が減ります。すると、さらに疲れやすくなる。このループが続く限り、ダイエットは成功しません。

 

寝る前にご飯を丼で食べるような食事では太ってしまいますが、茶椀1杯のご飯に具たくさんの味噌汁、メインのおかずに副菜という定食スタイルなら、太ることはありません。

 

「そう言われても、やっぱり夜遅くの夕食は心配……」と思うのであれば、「分食」という手もあります。例えば、夜7時~8時頃に、会社で仕事をしながらおにぎりを食べて、主菜と汁物は帰宅後に食べる、という具合です。

 

疲れをとるのも、食欲をコントロールするのも、質のいい睡眠なくしては不可能です。しっかり寝るために、しっかり食べる。そうやって、体によいサイクルを作ることも、ダイエット成功の秘訣です。

 

次ページ毎日の体重の計測は意味がない理由

本連載は、中野ジェームズ修一氏の著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

中野ジェームズ修一

飛鳥新社

ダイエットを始めた日本人の8割以上が挫折する、という残念な調査結果もあります。おそらく、過去、何度もダイエットに失敗した経験を持つ方はたくさんいらっしゃるでしょう。 しかし、長年の経験をもとに、著者は断言します…

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