アイデア出しのプロセスは「発散」と「収束」の2段階
アイデア出しのプロセスは大きく「発散」と「収束」の2段階に分けることができます。
「発散」は、アイデアを外に発することに専念する段階です。このプロセスでは、とにかく可能な限り多くのアイデアを出すためのノウハウや雰囲気作りが重要になります。
ことに日本人は欧米人などに比べると気が弱く、「こんなことを言ったらばかにされるのではないか」「余りにも突拍子もないアイデアだから、提案したら場が白けた雰囲気になるのではないか」などと考えて自分から積極的に意見を述べることを躊躇する傾向があります。
そのため議論を進行する側は、参加者が思いついたことをためらわずに言えるよう十分に配慮することが必要です。たとえば「そんな考えはダメだ」「実行するのが難しいのではないか」などとはじめから粗を探すような姿勢で臨むのではなく、一見実現不可能に思えるアイデアが出ても「○○を改善すれば現実化できそうだ」などと、実現の可能性を広げていく方向に議論を導いていくようなスタンスが求められます。
この「発散」のプロセスでアイデアが数多くあがった後は、それらを整理するプロセスに移ります。この「収束」の段階では、アイデアをより実現可能な形に絞り込んでいくことが重要になります。前述したKJ法のグルーピングは、収束のための実践的な手法の1つといえます。
これらの「発散」と「収束」のプロセスを繰り返す中で、新規事業のアイデアは成熟し、参加者の考えもより深まっていくはずです。
発散と収束のプロセスをサポート…KJ法、4つのSTEP
①STEP1:各メンバーが付箋に各課題に対するアイデアを書き出し、貼り出す(KJ法を活用)
②STEP2:アイデアをグルーピングする
③STEP3:関連する項目をまとめ、グループ間の関係性を表示(図解化)
④STEP4 叙述化(収束)
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