自社の「現状」と「あるべき姿」を把握する、3C分析
自社の「現状(As-Is)」と「あるべき姿(To-Be)」について、ミクロ環境分析の手法で把握してみましょう。そのためのフレームワークとして「3C分析」を利用します。
3C分析では「自社(Company)」、「競合(Competitor)」、「顧客(市場)(Customer)」の3つの環境が分析対象となります。それぞれの英語のイニシャルが全てCであることがその名称の由来です。
3C分析の目的は、競争市場の中で勝ち残るための条件を見つけ出すことにあります。言い換えれば、KSF(Key Success Factor)の抽出にあります。KSFは一般に「主要成功要因」と訳されており、つまりは目的や戦略を成功させるためのカギとなる要因のことです。
下記のように3C(自社、競合、顧客〈市場〉)には、さらにそれぞれ適した環境分析手法があります。
①自社環境分析──SWOT分析
②競合環境分析──5F分析
③市場環境分析──STP分析
①では自社の強み・弱み、機会・脅威に関して、②では競合とその状況などに関して、③では市場の環境や顧客ニーズなどに関して具体的な形でリサーチを行っていくことになります。
次ページではまず、①の「SWOT分析」で自社環境を見ていくことにしましょう。
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