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証券会社の口座を開設して取引をしていると、
「入出金の手続きが面倒だ」
「証券口座に残高がなくて、買うタイミングを逃した」
「入金しようとしたら、銀行のパスワードがわからなくて困った」
と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、楽天証券で「自動入出金(スイープ)」の設定をしておくと、面倒な入出金の手間が軽減され、取引に集中することができます。
詳しく解説していきます。
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1. 楽天証券の「自動入出金(スイープ)」とは
楽天証券の自動入出金(スイープ)は、楽天証券と楽天銀行の口座を連携することで様々な優遇が受けられる「マネーブリッジ」というサービスの1つです。
自動スイープを設定すると、楽天証券から銀行のサイトにログインして手続きをすることなく、楽天銀行の残高から楽天証券に自動入金されます。しかも、楽天証券の残高は毎営業日の夜に楽天銀行に自動出金され、楽天銀行の優遇金利で金利収入を得ることもできます。
このように、自動入出金(スイープ)を活用すると、楽天証券と楽天銀行の口座を1つの財布とみなして、入出金をスムーズに行うことができるようになります。
■自動入出金(スイープ)の概要
入金方法 | 対象商品の買付注文時に楽天銀行から入金 |
証券口座に残高が 反映されるまでの時間 |
即時 |
振込手数料 | 無料 |
利用可能時間 | 0:05~23:55 ※メンテナンス時間は除く |
利用限度額 | なし |
利用回数制限 | なし |
対象商品 |
・国内株式 : 買い注文、訂正注文 →IPO・POを含む。立会外分売、即日徴収規制銘柄等を除く ・信用取引 : 新規注文、訂正注文、現引注文 ・米国株式 : 買い注文、訂正注文(円貨決済) ・米国株式信用取引:新規注文、訂正注文、現引注文 ・投資信託 : 買い注文、積立設定(「証券口座」からの引落) ・国内債券 : 買い注文(円貨決済) ・外国債券 : 買い注文(円貨決済) ・楽ラップ : 新規申込、増額申込 ・金プラチナ:買い注文、積立設定 |
対応チャンネル | ウェブ、マーケットスピード、iSPEEDなど |
この自動スイープを使うには、楽天銀行の口座開設が必要です。楽天銀行の口座を持っていなくても楽天証券で取引はできますが、その場合はマネーブリッジが使えず、自動入出金もできません。
そのため、楽天証券をメイン口座に考えている方は、楽天銀行の口座も一緒に作っておくことをおすすめします。
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2. 楽天証券の自動スイープの3つのメリット
楽天証券の自動入出金(スイープ)の主なメリットを3つ紹介します。
それぞれ解説します。
メリット①:取引の都度、楽天証券に入金する手間が省ける
自動入出金(自動スイープ)の最大のメリットは、取引の都度、楽天証券に入金する手間が省ける点です。
楽天証券に限らず、株式や投資信託などの商品を買う場合は、証券口座に入金をしてから、残高の範囲内で注文を出す流れが一般的です。
しかし、自動スイープの設定をしておけば、入金の手続きをすることなく、買付注文時に楽天銀行の預金残高から資金を自動的に入金して買うことができます。
そのため、楽天証券の口座の残高が少なくても、楽天証券と楽天銀行の口座残高の範囲内であれば、売買タイミングを逃すことなく買付注文を出すことができます。
メリット②:楽天銀行への自動出金で優遇金利が適用される
証券口座にある資金を銀行口座に出金する場合は、証券会社にその都度ログインして出金操作をするのが一般的です。
しかし、楽天証券で自動スイープの設定をしておけば、投資に回していない余剰資金を毎営業日の22時以降に楽天銀行に自動的に出金してくれます。
楽天銀行では通常時でも年0.10%(税引前)の金利がつきますが、マネーブリッジの設定をしていると以下の優遇金利が適用され、待機資金を有効活用できます。
- 普通預金残高が300万円以下の分:年0.18%(税引前)
- 普通預金残高が300万円を超えた分:年0.12%(税引前)
そのため、楽天銀行をメインバンクにして楽天証券で取引をすれば、資産運用をしながら金利で小銭を稼ぐことも可能です。
なお、金利は3月31日と9月30日の年2回、振り込まれます。
メリット③:入金があった日ごとに楽天ポイントが最大9P付与される
楽天銀行には、楽天証券を含む様々なサービスを利用すると、楽天市場での会員ランクに応じて楽天ポイントが付与される「ハッピープログラム」という仕組みがあります。
その1つとして、楽天証券から楽天銀行に入金するごとに楽天ポイントが月3回まで付与されるサービスがあり、自動スイープによる入金も対象。
楽天銀行の残高が100万円以上の「VIP会員」や残高300万円以上の「スーパーVIP会員」であれば、1回あたり3ポイントを獲得でき、3回の入金機会で合計9ポイントを獲得できます。
自動スイープを一度設定すれば、入金があるたびに勝手にポイントが貯まるので、利用しない手はありません。
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3. 楽天証券の自動スイープのデメリットと対処法
楽天証券の自動入出金(自動スイープ)は便利な反面、思わぬデメリットもあります。対処法とあわせて解説します。
3.1. 注意点:残高不足で引き落としができない
自動入出金(スイープ)の設定をしている状態で楽天証券で大口の取引をすると、楽天銀行の口座から自動出金されて、口座残高が大きく減少します。
そのタイミングで、楽天銀行を引き落とし口座に指定している家賃や公共料金、クレジットカードなどの支払いが重なると、残高不足で引き落としができません。
3.2. 対処法:自動スイープで残す金額を設定する
楽天銀行と楽天証券間の自動入出金(スイープ)による残高不足を防ぐには、楽天証券の「自動入出金(スイープ)の設定」の画面で、次のように楽天銀行と楽天証券の口座にそれぞれいくらか残しておくかを設定することで対処できます(やり方は、4章のSTEP3:口座に残す金額を設定するで解説)。
楽天銀行の毎月の平均引き落とし金額や楽天証券の預り金からの投信積立額などを考慮して、事前に残しておく金額を設定しておくと安心です。
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4. 楽天証券の自動スイープの設定・停止方法
自動入出金(スイープ)を利用するには、楽天証券と楽天銀行の口座を開設し、マネーブリッジに申し込む必要があります(無料)。
PCから設定する方法と、停止する方法を紹介します(スマホのウェブサイトから設定する場合でも流れは同じ)。
4.1. 設定方法
まずは、自動スイープの設定方法を見ていきます。
順番に解説します。
STEP1:マネーブリッジをクリック
楽天証券にPCでログイン後、上部にある「マネーブリッジ」をクリックします。
マネーブリッジの申し込みがまだの方は、「申込」をクリックして、画面の指示に従って登録手続きをしてください(途中で楽天銀行の画面に移ります)。
ちなみに次の画像では「解除する」になっていますが、本来は「申込」ボタンが表示されます。
毎営業日17時までにマネーブリッジの登録をすれば、原則当日中(19時以降)には完了し、自動入出金(スイープ)も使えるようになります。
STEP2:自動入出金(スイープ)の「設定する」をクリック
自動入出金(スイープ)で口座に残す金額などを設定する場合は、「設定する」をクリックしてください。
ちなみに、次の画像では「解除する」になっていますが、本来は「設定する」ボタンが表示されます。
STEP3:口座に残す金額を設定する(任意)
自動入出金による残高不足を防ぐために、楽天証券と楽天銀行の口座に残しておきたい金額をそれぞれ入力します。
なお、口座に残す必要がない場合は、設定金額を「0円」にしておきます。
STEP4:暗証番号を入力して「設定変更」をクリック
楽天証券の「取引暗証番号」(4桁)を入力して、「設定変更」ボタンをクリックしてください。
STEP5:設定完了
次の画面のように、「自動入出金(スイープ)設定を受け付けました。」と表示されたら完了です。
なお、自動入出金(スイープ)は、申込(設定)後すぐに利用できるようになります。
4.2. 停止(解除)方法
自動スイープを解除する場合、「マネーブリッジ」>「自動入出金(スイープ)」内の「変更する」>「自動入出金(スイープ)設定」で「設定しない(解除する)」にします。
そして、「取引暗証番号」を入力し、「設定変更」の順に選択します。
なお、マネーブリッジ自体を解除した場合も、自動入出金(スイープ)の利用は停止されます。
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5. 楽天証券の「自動スイープ」に関するよくある質問
最後に、楽天証券の自動スイープに関するよくある質問に5つ回答します。疑問はここで解消しておきましょう。
Q1. 楽天証券で株式を売却後、すぐに自動出金(スイープ)できないのはなぜですか?
株式の場合、売却後にすぐに現金化されて楽天銀行に自動出金されるわけではありません。株式の売却代金は、商品の「受渡日(取引が成立した日を含む3営業日目)」を迎えて初めて現金での受取(出金)が可能になります(投資信託の場合は銘柄により2~5営業日後)。
そのため、売却代金は受渡日の22時以降に楽天銀行に自動出金(スイープ)されます。
Q2. 株式の注文をしたあと、楽天銀行に数百円など少額が自動入金(スイープ)されて戻ってくるのはなぜ?
発注価格より安く株式が買えたことが考えられます。
たとえば、楽天証券の口座残高が0円のときに、夜に明日の注文として1,200円で100株の買い注文を出したとすると、その時点で楽天銀行から楽天証券の口座に120,000円が自動出金されます。
そして、翌日の始値で1,195円(約定代金は119,500円)で注文が成立し、5円安く買えたとします。すると、差額の500円(=120,000円ー119,500円)が楽天銀行に22時以降に自動入金されます。
また、注文が成立せず失効した場合は、楽天銀行に全額が戻ってきます。「身に覚えのないお金が入金された!」と焦らないように、入出金履歴をよく確認しましょう。
Q3. 楽天証券の口座で受け取った配当金も自動スイープで楽天銀行に出金できますか?
楽天証券の口座で受け取れるようにしておいた配当金も、自動スイープの設定をしておけば、楽天銀行に自動出金されます。
Q4. NISA口座でも楽天証券の自動スイープは有効ですか?
新NISAで投資信託の積立額を引き落とす場合でも、自動入出金(スイープ)の設定をしていれば、楽天証券の口座残高が0円でも楽天銀行から自動入金されて着実に積立買付ができます。
Q5. 楽天証券の自動スイープの明細(入出金履歴)を見る方法は?
ログイン後、「マイページ」>「入出金履歴」の順に進むと、自動入出金を含むすべての入出金の明細を見ることができます。
「内容」に「自動入金(スイープ)」や「自動出金(スイープ)」と書いてあるものが、自動スイープの明細です。
6. まとめ
この記事では、自動入出金(自動スイープ)機能を活用し、楽天証券と楽天銀行の口座間での入出金をスムーズにする方法を中心にお伝えしました。
自動スイープは、最初に設定しておけばとても便利な機能で、知っているのと知らないのとでは大きな差になります。
入出金のストレスを解消し、銘柄選びや損益の管理に集中して取引をしましょう。
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