難問の得点率がみるみるアップ
最難関校、上位校の算数の特徴の1つに、「条件がとても少なく見える」ということが挙げられます。問題作成者が「このヒントだけで解きなさい」としのばせているものに気づけるかどうかは、これまで本章でお話ししてきた、じっくり問題文を読む、自分の手を動かして書く、そして考える、の3つの「スローの作法」によるところが非常に大きくなります。
ここでは、次の図表の武蔵中学(2019年)の算数の大問2を例に解説していきます。
問題文を読み終えたときの受験生の気持ちは、「どうも条件が少ない。これは腰をすえて考えなければいけないぞ」といったところでしょう。
ただ、問題文にヒントがあります。四角形ABCDの説明の部分で、DGとGCだけが「2:5」と比で示されています。「他は数字なのに、なぜここだけ比になっているんだ?」と気づけるかどうかがカギです。
「スロー学習」で6つの力がアップする!
■最強の学習マインド
「スローの作法」をベースに「読む・書く・考える」の「スロー学習」が習慣化されると、お子さんの学習姿勢にも、そしてもちろん成績にも、変化が見られるようになります。
私が指導してきた経験から言うと、「スロー学習」には次のような効果があります。
①読みとりのミスが減る→読解力アップ!
②単純な書き間違いなどのミスが減る→注意力アップ!
③「どこがわからないのか」を言葉で言えるようになる→表現力アップ!
④くり返しの回数を減らしても、記憶するようになる→長期記憶力アップ!
⑤応用問題や難問にどんどんトライするようになる→自己評価のレベルアップ!
⑥自分がどうやって解いたのかを説明できる→再現力アップ!
たとえ難しい問題にぶつかっても、「この方法でやっていけば、正解できそう!」というワクワク感があれば、子どもはトライできます。そして、トライを重ねながら「あ、そうか!」「なるほど〜!」と深い納得感を得られると、学ぶことが快感になっていきます。
成績が上がる学習マインドをつくってくれるのが「スロー学習」です。
西村 則康
プロ家庭教師集団「名門指導会」代表
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