(※画像はイメージです/PIXTA)

難しい問題を前にしたとき、子どもたちは「何か使える公式はないか」、「過去に解いた問題のどれに似てるか」のどちらかを考えていると思われます。このどちらかに当てはめればすんなり正解できるはずなのにそれが思い浮かばず、どう手を付ければいいのかわからなくなってしまうのです。どのように声をかけ、導いてあげるべきなのでしょうか。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏が著書『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

難問の得点率がみるみるアップ

最難関校、上位校の算数の特徴の1つに、「条件がとても少なく見える」ということが挙げられます。問題作成者が「このヒントだけで解きなさい」としのばせているものに気づけるかどうかは、これまで本章でお話ししてきた、じっくり問題文を読む、自分の手を動かして書く、そして考える、の3つの「スローの作法」によるところが非常に大きくなります。

 

ここでは、次の図表の武蔵中学(2019年)の算数の大問2を例に解説していきます。

 

【図表】入試問題 2019年武蔵中学校 算数出所:西村則康著『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)より

 

問題文を読み終えたときの受験生の気持ちは、「どうも条件が少ない。これは腰をすえて考えなければいけないぞ」といったところでしょう。

 

ただ、問題文にヒントがあります。四角形ABCDの説明の部分で、DGとGCだけが「2:5」と比で示されています。「他は数字なのに、なぜここだけ比になっているんだ?」と気づけるかどうかがカギです。

「スロー学習」で6つの力がアップする!

■最強の学習マインド

 

「スローの作法」をベースに「読む・書く・考える」の「スロー学習」が習慣化されると、お子さんの学習姿勢にも、そしてもちろん成績にも、変化が見られるようになります。

 

私が指導してきた経験から言うと、「スロー学習」には次のような効果があります。

 

①読みとりのミスが減る→読解力アップ!

②単純な書き間違いなどのミスが減る→注意力アップ!

③「どこがわからないのか」を言葉で言えるようになる→表現力アップ!

④くり返しの回数を減らしても、記憶するようになる→長期記憶力アップ!

⑤応用問題や難問にどんどんトライするようになる→自己評価のレベルアップ!

⑥自分がどうやって解いたのかを説明できる→再現力アップ!

 

たとえ難しい問題にぶつかっても、「この方法でやっていけば、正解できそう!」というワクワク感があれば、子どもはトライできます。そして、トライを重ねながら「あ、そうか!」「なるほど〜!」と深い納得感を得られると、学ぶことが快感になっていきます。

 

成績が上がる学習マインドをつくってくれるのが「スロー学習」です。

 

西村 則康

プロ家庭教師集団「名門指導会」代表

 

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※本連載は、西村則康氏の著書『 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

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西村 則康

日本能率協会マネジメントセンター

難関校が求める「難問に向き合ったときでも試行錯誤できる子」「自分の頭で考えられる子」を育てる。スピーディー学習、基本的な処理能力を身につけるトレーニング、スロー学習、「いつもどおり」の安定した行動をとらせるため…

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