(※画像はイメージです/PIXTA)

難しい問題を前にしたとき、子どもたちは「何か使える公式はないか」、「過去に解いた問題のどれに似てるか」のどちらかを考えていると思われます。このどちらかに当てはめればすんなり正解できるはずなのにそれが思い浮かばず、どう手を付ければいいのかわからなくなってしまうのです。どのように声をかけ、導いてあげるべきなのでしょうか。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏が著書『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

「考える作法」とはどんなものか

■考え方の筋道をたくさん持てるようになる

 

問題を前に大切なのが「考える作法」です。

 

塾のテストや受験本番で難しい問題が出たとき、ものすごく時間をロスしてしまう子がいます。そのとき、子どもはどんなことを考えていると思いますか。

 

私は、大きく2つに分けられると考えています。1つは「何か使える公式はないか」、そしてもう1つは、「過去に解いたパターン問題のどれに似ているか」です。

 

どちらかがわかれば、そのどちらかに当てはめて正解できるはずなのに、それが思い浮かばないのでどう手をつければいいのかわからないのです。

 

つまり、子どもにとって「考える」とは、「困っている」状態、「止まっている」状態を指ます。うんうんと唸っていることが「考える」ことで、それでいつか最適な解き方をひらめくことができるのではないかと期待しているのです。

 

たしかにそういう奇跡のようなことが起こる可能性も否定はしませんが、中学受験を目指すのであれば、そのような不確かなものに頼るのではなく、もっと確実な学習方法を身につけたいものです。そこで、「考える作法」です。

 

考える作法
解き方が見つからないときは、「何がわかっているの?」「何を聞かれているの?」「何を書けば解けそう?」と自問自答をする

 

この「考える作法」によって、子どもは考え方の筋道をたくさん持てるようになります。これを身につけていくには、親御さんのやさしい声かけがカギとなります。

考える作法は自然には身に付かない

■親御さんからの声掛けが最も効率的

 

たとえば、算数の難問を前にしてはたと困ったとき、「見落としている条件はないかな?」「まだ使っていない条件はないかな?」と自分で自分に問いかけられるのは、「もう1人の自分」という客観性が備わってきているからです。

 

この客観性は、いわゆる「10歳の壁」をこえてはじめて持てるようになるもの。小学校の低学年のうちは難しいといえるでしょう。

 

ただ、10歳になればどんな子どもでも「考える作法」を身につけられるかといえば、そんなことはありません。子どもが1人で勉強したりテストを受けたりしているときに、自然に「考える作法」をもとに問題に臨めるようになるには、それなりの練習が必要です。

 

そこで、最も効果的なのが親御さんからの声かけです。子どもが詰まってうんうん唸ってるようなときに、

 

「何がわかっているの?」(→条件は? 情報は?)

「何を聞かれているの?」(→結論は?)

「何を書けば解けそうな気がする?」(→情報のまとめ方は?)

 

と、聞いてあげてください。それを繰り返していると、親御さんの声かけがすりこまれ、1人で勉強しているときにもごく自然に自問自答しながらじっくりと問題に取り組めるようになります。

 

小4の早い段階からこの習慣がついていると、小6になってからの伸びが違います。

 

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    ※本連載は、西村則康氏の著書『 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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    西村 則康

    日本能率協会マネジメントセンター

    難関校が求める「難問に向き合ったときでも試行錯誤できる子」「自分の頭で考えられる子」を育てる。スピーディー学習、基本的な処理能力を身につけるトレーニング、スロー学習、「いつもどおり」の安定した行動をとらせるため…

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