(※画像はイメージです/PIXTA)

子どもの学習計画表は1番好きな科目から、1日単位でつくっていくのがコツです。そのときに欠かせないのは、親御さんからの声かけです。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏が著書『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

小6の2学期以降は実践形式に入る

■小6・2学期の「スピーディー&スロー」3大ポイント

▶A算数 塾から帰宅後の△印復習2問を素早く!→スピーディー

小6の2学期以降は、塾の算数で新しい内容を習うことは少なくなり、いよいよ実践形式に入っていきます。そこで、塾から帰宅後の△印の復習は「スピーディー」に行います。

 

▶B過去問演習は80点答案で十分→スロー

問題集は嫌がるのに過去問は解きたがるという子が、実はたくさんいます。結果がすぐにわかるので、ゲーム感覚で楽しめるからでしょう。家で1人で集中して取り組めるというメリットをさらに生かすため、いくつかの注意点を挙げておきます。

 

準備

・解答用紙は実物大にコピーする
・算数は計算をしっかり書き込める余白をつくるため、B4やA3などの大きな紙に

 

解くとき

・必ず時間を計る(本番どおりの制限時間で行うのが大事です)

 

○×をつけ、点数を出したあと

 

・「100点答案をつくろうとしない」ことを教えてあげる(つまり、間違えた問題をすべて完璧に復習しようと思ってはいけないということです。過去問演習は、合格点をとることが目的です。たとえ上位校でも、100点をとらなければ合格できないわけではなく、どの学校でもだいたい60点台がその目安になります。ですから、80点分の復習をしておけば十分なのです)

 

・間違いを直しながら、抜けていた知識をその場で覚える

 

・なぜ間違ったのかの理由を考える(計算ミスか、図を書く手間を省いたから途中でわからなくなってしまったのか、文字の書き間違いか、そもそも知らないことを問われたのか。「なぜ間違えたのか?」を自問自答することで、「どう学習すれば次は正解できるか」が自分でわかるようになります)

 

▶C志望校別日曜特訓はふり返りが大事→スロー

日曜特訓は、志望校の単独コースがあるものについては受けることを強くおすすめします。ただ、塾によっては、まったく出題傾向の異なる2〜3校をセットにして、「有名中学コース」などと銘打っている例も見られます。こうした日曜特訓を受けるのならば、むしろ家でゆっくりと勉強するほうが有意義です。

 

小6の後半になったら、必ず日曜特訓を受けなければならないわけではないのです。

 

さて、受講する場合に大切なのは、帰宅後のふり返りです。何をやればいいのかのポイントは2つ。

 

①最優先すべきもの
②1時間程度で終わるもの

 

この2点を満たすものに限定して、特訓から帰宅した夜に学習します。

 

たとえば、「算数5問だけ解き直し+国語の記述2問だけ書き直し」「演習中に気づいた理科・社会の知識をまとめノートに書き出す」など、自分で学習内容を具体的に決め、じっくりと「スロー」に取り組みます。

 

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※本連載は、西村則康氏の著書『 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村 則康

日本能率協会マネジメントセンター

難関校が求める「難問に向き合ったときでも試行錯誤できる子」「自分の頭で考えられる子」を育てる。スピーディー学習、基本的な処理能力を身につけるトレーニング、スロー学習、「いつもどおり」の安定した行動をとらせるため…

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