(※画像はイメージです/PIXTA)

「読む・書く・考える」といった「スロー学習」の作法が身につくように日頃から子どもに声かけし、お子さんの言葉をフセン貼りするなどして習慣づけていけば、学習姿勢や成績に変化が見られるようになります。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏が著書『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

小6こそ「自由時間」を必ずキープ

▶空いた時間に勉強を詰め込もうとしない

小6になると、さらに塾で勉強する時間が増えます。平日の授業だけでなく、週末の「土曜特訓」、2学期になれば「志望校別日曜特訓」や模試もあります。

 

そのため、全体的に見ると、1学期と2学期では自由時間があきらかに違ってくるのですが、小4から「スピーディー&スロー」を習慣づけていれば、小6の1学期でかなりの自由時間がとれます。

 

小6になると、勉強が最優先で自由時間などキープしている場合ではないと思っていらっしゃる親御さんも多いのではないでしょうか。しかし、1学期の間はむしろ無理にでも自由時間をとって、子どもに心身のゆとりを持たせてあげることが必要なのです。ぜひ、親子で楽しむ時間をつくってあげてください。

 

これが、受験本番を最高のコンディションで迎えるためにとても大切な学習計画になるのです。小6になったからといって、いきなり学習と生活のスタイルが実践形式に変わるわけではありません。小4からの「スピーディー&スロー学習」の地続きに、小6の学習計画もあるのです。

 

実は、私のところに最もたくさん相談依頼が来るのは、小6の6月(夏期講習前の時期)です。親御さんはわらにもすがる思いなのですが、「これをやればすぐに偏差値が30アップする」などという、誰にも共通する秘策があるわけではありません。それぞれのお子さんに合った最善の方法を探しながら、私がお伝えするのは、やはりこれまで本書でお話ししてきたこととベースは同じです。

 

小6からでも、「スロー学習」に意識を向けて取り組んでいただくことで、テストでの凡ミスを減らすことができますし、落ち着いて問題に取り組める姿勢を養っていくこともできるのです。

 

では、受験本番までの時間を有意義に使って合格へ近づくための、小6の1学期と2学期の学習計画表を紹介していきましょう。

 

次ページ小6・1学期の「学習計画表」7大ポイント

※本連載は、西村則康氏の著書『 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村 則康

日本能率協会マネジメントセンター

難関校が求める「難問に向き合ったときでも試行錯誤できる子」「自分の頭で考えられる子」を育てる。スピーディー学習、基本的な処理能力を身につけるトレーニング、スロー学習、「いつもどおり」の安定した行動をとらせるため…

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