親が学習内容をフォローできるのは小4まで
中学受験には、親御さんのフォローが必要です。しかし、そのフォローで1番欠かせないのは「子どもに勉強を教えてあげること」ではありません。「しっかり見て、教えてあげなければ」と一生懸命になる親御さんの気持ちもわかるのですが、学習内容を親御さんがフォローできるのは小4までだとお考えください。
親御さんに力を注いでいただきたいのは、勉強を教えることではなく、お子さんが自律的に学習できる環境を整えていくことです。
そのための方法として、「スロー学習」をなじませて習慣化させ、「スピーディー学習」と両輪で毎日の学習を進めていく「スピーディー&スロー学習」を実践していく1週間の学習計画表を紹介します。
小学校の勉強は小4で抽象度が増し、難しくなります。じっくりと自分の頭で考えながら進めていく機会が増えるのです。中学受験を目指して進学塾へ入るのも、小4が最も一般的です。学校の勉強とは違ってこちらは、大量の宿題をこなしながら、速度感のある授業についていく力が求められます。
また、この頃、子どもの心身の成長に大きな変化が見られます。「うちの子は本当にいつまでも幼くて…」と親御さんが何かと心配しているような子が、急に大人びることがあります。
学習面、環境面、そして子ども自身の成長面でも、小4は節目となる時期だからこそ、「スピーディー&スロー学習」を始めるベストタイミングといえます。
では、次項より、中学受験の土台を築く小4の過ごし方について解説していきましょう。