(※画像はイメージです/PIXTA)

残念なことに、学習内容を親御さんがフォローできるのは小4までです。一番重要なのはお子さんが自律的に勉強するようになる環境作りです。そのために必要な学習計画はどう作ればいいのでしょうか。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏が著書『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

親が学習内容をフォローできるのは小4まで

中学受験には、親御さんのフォローが必要です。しかし、そのフォローで1番欠かせないのは「子どもに勉強を教えてあげること」ではありません。「しっかり見て、教えてあげなければ」と一生懸命になる親御さんの気持ちもわかるのですが、学習内容を親御さんがフォローできるのは小4までだとお考えください。

 

親御さんに力を注いでいただきたいのは、勉強を教えることではなく、お子さんが自律的に学習できる環境を整えていくことです。

 

そのための方法として、「スロー学習」をなじませて習慣化させ、「スピーディー学習」と両輪で毎日の学習を進めていく「スピーディー&スロー学習」を実践していく1週間の学習計画表を紹介します。

 

小学校の勉強は小4で抽象度が増し、難しくなります。じっくりと自分の頭で考えながら進めていく機会が増えるのです。中学受験を目指して進学塾へ入るのも、小4が最も一般的です。学校の勉強とは違ってこちらは、大量の宿題をこなしながら、速度感のある授業についていく力が求められます。

 

また、この頃、子どもの心身の成長に大きな変化が見られます。「うちの子は本当にいつまでも幼くて…」と親御さんが何かと心配しているような子が、急に大人びることがあります。

 

学習面、環境面、そして子ども自身の成長面でも、小4は節目となる時期だからこそ、「スピーディー&スロー学習」を始めるベストタイミングといえます。

 

では、次項より、中学受験の土台を築く小4の過ごし方について解説していきましょう。

 

次ページ最高の学習習慣のための3つの「見える化」

※本連載は、西村則康氏の著書『 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

西村 則康

日本能率協会マネジメントセンター

難関校が求める「難問に向き合ったときでも試行錯誤できる子」「自分の頭で考えられる子」を育てる。スピーディー学習、基本的な処理能力を身につけるトレーニング、スロー学習、「いつもどおり」の安定した行動をとらせるため…

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