塾前日の「スロー学習」がカギ
国語は、読む力はもちろんのこと、難関校になれば記述問題の割合が増えるため書く力も求められます。どちらも非常に高度なレベルが必要であることは、言うまでもないですね。
難度の高い長文を「スピーディー」に読みこなし、適切な言葉を用いて素早く文章にまとめるには、基礎となる語い力が欠かせません。小4のころから漢字や熟語をしっかり覚えて、正しく書き、適切に使えるようになる学習習慣をつけていきましょう。
小4国語の「スピーディー&スロー学習」の1週間は、❶から❹のような流れになります(算数同様、これに朝の10分[日曜日は20分]の漢字の学習が加わります)。
❶塾の前日、漢字チェックテストの勉強をじっくり→スロー
❷塾の授業を受ける
❸翌日、塾の宿題(塾で残った長文問題1問)を解く→スピーディー
❹週末(土曜日)、記述問題をじっくり解く→スロー
❶塾の前日、漢字チェックテストの勉強をじっくり
進学塾では、多くの場合、国語の授業の冒頭で漢字のチェックテストがあります。テストは子どもにとって楽しいイベントではないので、なんとなくやり過ごしたり、漢字だからと軽視したままになってしまいがちですが、塾の漢字テスト対策こそ、国語の「スピーディー&スロー学習」にとって重要なポイントになります。
そこで、塾の国語の授業の前日に、漢字チェックテストの勉強を「スロー」でじっくりと行います。テストに出る範囲は事前に示されますし、覚える量もそれほど多くはないので、30分もあれば十分でしょう。国語が得意な子ならば20分ほどですみます。
学習の仕方のポイントは3つあります。
1つ目は、正しく書くこと。小4くらいだと、きちんと覚えて書いているつもりでも、いざ書く段になると、たとえば「拝」という字の旁(つくり)の横棒が1本多かったり、反対に1本足りなかったりということが多々あります。正しく覚えて正しく書けるように、ノートに大きな字でゆったりと書いて学ぶことが大切です。
2つ目は、漢字や熟語の意味を理解しながら覚えること。ときどき、漢字の意味を理解しないまま、漢字テキストに出てきたままの順番で覚えている子がいます。パッと視覚的にインプットしてしまうわけですが、そのままだと同音異義語や同訓異義語の使い分けができません。そこで、漢字テキストに書いてある、その漢字の意味までじっくり読むことが大切です。できれば、声に出して読むと定着しやすくなります。
3つ目は、漢字テキストの下部に記されている、テスト範囲外の熟語にも目を通し、書いて、覚えるということです。他の熟語を一緒に覚えれば、自然にそれらしい意味のグループを覚えることになり、意味の理解が深まります。小4の時点でここまで習慣づいていると、小5、小6以降の伸びが違います。模擬テストはテキスト下部から出題されますから、余裕で対応できるのです。
漢字学習が嫌いな子や苦手な子にこそ、前日の「スロー学習」で「テストの点数が上がった!」と学習効果を実感させ、自信をつけてもらいたいですね。
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