部下を怒鳴ってしまい自己嫌悪に…「1分間」で復活する方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

自己否定状態(自分はダメだ、無理)の人が急に自己肯定状態(自分はできる!)になることはできません。自己否定が強いときは、まずは「自己受容」(自分と仲良くなること)を目指しましょう。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

「自己否定をやめる」1分間エクササイズ

「今の自分・現状」でも、「少しでもできていること」「ちょっとでもうまくいっていること」「感謝したいこと」はどんなこと、と問いかけます。

 

「ほかには?」「あとは?」とたて続けに1分間聞き続けます。

 

たとえば、同じような失敗を繰り返す部下にカッときて、怒鳴ってしまったとします。その後、部下との関係が悪化し、自己嫌悪に陥ってしまいました。

 

そんなときは、

 

「そんな自分でも少しでもできていること、ちょっとでもうまくいったことは何?」

 

と自分に聞いてみるわけです。

 

「怒鳴ってしまったけれど、以前よりは部下の話を聞けるようになっている」
「ほかには?」
「部下から質問や相談にくる回数が増えているということは、話しかけやすい雰囲気を作れている」
「あとは?」
「怒鳴りっぱなしではなく、あとでフォローができた」
「あとは?」
「部下のことを考える時間が増えている」
「あとは?」
「幸いにもほかの部下との信頼関係は築けている」
「あとは?」
「自己嫌悪になるくらい、真剣に部下との関係について考えている」

 

はい、これで1分です。

 

■エクササイズのポイント

 

自己否定(自分なんてダメだ、無理)の状態から、いきなり自己肯定(自分はできる!)の状態になることはできません。無理して、上辺だけ自己肯定を実践しても、「やっぱり自分はダメなんだ」と、すぐに自己否定に戻ってしまいます。

 

自己否定が強いときは、まずは「自己受容」(自分と仲良くなること)を目指しましょう。

 

自己受容とは、できてもできなくても、ありのままの自分を受け入れることです。でも、「ありのままの自分」をどうしても受け入れられなかったり、受け入れることに抵抗を感じたりすることもあるでしょう。

 

そういうときは、「自分のいいところ」「できているところ」を見つけることで、受け入れやすくなります。

 

株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役

中央大学卒業。長野県出身。脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。その卓越したアプローチによって、これまで1万5000人以上の課題を解決してきた他、オリンピック出場選手、トップモデル、ベストセラー作家、経営者など各界で活躍する人々の目標実現・行動革新サポートを実施。その功績が話題となり、各種メディアからの依頼が続出。現在は法人向けにチームマネジメント・セルフマネジメントに関する研修、講演、エグゼクティブコーチングを提供。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。

また、個人向けに「行動イノベーション年間プログラム」とオンラインサロンを主宰。「2030年までに次世代リーダーをサポートするプロコーチを1000人輩出し、日本を元気に! 」を目標に掲げ、プロコーチ養成スクール「NEXT」を開講。10冊の著作の累計発行部数は25万部を超え、中国、台湾、韓国など海外でも広く翻訳されている。

おもな著書に、『本気で変わりたい人の行動イノベーション』(秀和システム・だいわ文庫)『指示待ち部下が自ら考え動き出す! 』(かんき出版)、『先延ばしは1冊のノートでなくなる』(大和書房・だいわ文庫)『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(かんき出版)などがある。

著者紹介

連載「部下は動かすな」行動させるプロが教える技術

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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