(※画像はイメージです/PIXTA)

人の話に耳を貸せない人は、自分中心に物事を捉えている人が大半です。このような人たちは、こだわりが強く、自分と違う考えに興味を持ちません。どのように対処したらいいのでしょうか。産業医の井上智介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

頭の回転が早い人に多い先回りで結論を言う

■こんな時どうしたらいい? シーン別対処法

▶人の話を聞かない、自分に都合よく解釈されてしまう

人の話に耳を貸せない人は、自分中心に物事を捉えている人が大半です。専門用語では「自己中心性が高い」と言います。

 

このような人たちは、こだわりが強く、自分と違う考えに興味が持てません。

 

さらに、自分の思い通りにものごとを進めてうまくいった経験があるため、周囲の意見や考えを聞くことを軽視しがち。

 

人が何を言おうとも自分のやり方が決まっていて、完結しているのです。

 

こうした人たちは、医師にもたくさんいます。

 

患者さんがまだ1しか話していないのに、先回りして結論を言ってしまう。

 

頭の回転が速い人が多いため、本人としては言われなくても分かっていると思っているのでしょうが、患者さんにしてみれば、「人の話を聞かない医者だな」と感じるわけです。

 

そのような性質がいいように働く場合もあるかもしれませんが、たいていの場合は気づかないうちに身勝手な行動をとっていたり、相手を傷つける言動をしていることも少なくありません。

 

残念ながら、こういう人たちに正論やあなたの考えをぶつけても無駄です。

 

相手がどう思っているかなんて関心がないので、何を言っても右から左に通り過ぎるだけ。

 

そんな人たちに注意を向けてもらうためには、あなたがちょっと工夫する必要があります。

 

聴覚に訴えるだけではスルーされてしまうのであれば、視覚を使ってみましょう。表やフローチャートなどを使って、細部まできちんと説明するのです。

 

さらに別の方法として、あなたが話を始める時に、

 

「○○さんの意見が聞きたいのですが……」

 

と前置きをして話してみてください。

 

こういう人は大体自分に自信を持っているので、この一言で、よりあなたの話に興味を持ち、意見も聞いてくれやすくなるでしょう。

 

次ページ特徴は話題の中心が常に他人であるという点

※本連載は井上基介氏が著書『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

職場のめんどくさい人から自分を守る心理学

井上 智介

日本能率協会マネジメントセンター

「仕事の悩みは人間関係が8割」だといいます。 職場ではさまざまな人と関わる必要があり、仕事の関係上、自分が人間関係を選ぶことも難しい。自分に都合の悪いことは無視する上司、融通がきかない部下、承認欲求が強く、自己…

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