狭き門の推薦入試にチャレンジする意味
推薦入試を受けるとなったら、対策をしなければなりませんでした。小論文は、国語の苦手な息子にとって苦しい科目ですが、何もしないわけにはいかなくなったので、渋々ながらも過去問を解き、何度も書く練習をしました。
私は、文章を書く仕事をしていますが、文章は、書かなければうまくなりません。国語が苦手な子どもは、「読み・書き・まとめる」の作業を繰り返すことで、国語力を伸ばすことができます。
過去問を見るとわかりますが、国立高校の小論文は大変難しい内容で、与えられた課題を読み解き、問題に答える訓練は苦しいものだったと思います。息子が解答として書いた内容の評価はさておき、「最初は書けなかったレベルの小論文をなんとか自分なりにかたちにすることができた」ときの自信は、本人にとって大きかったのではないでしょうか。
推薦入試の不合格は、本人に本気の覚悟と、国語力のアップをもたらしました。息子の場合、この選択は、成功だったといえる一面があったと思います。
しかし、推薦入試の対策をするということは、他の教科の勉強時間を使ってしまうことになります。狭き門のため合格の可能性が低いにもかかわらず、限りある貴重な時間を使ってしまうことに、息子も決心するまで抵抗があったようです。その気持ちは理解できたので、あまり無理強いはしませんでした。
私は、息子にとって不合格もメリットになったと捉えています。ただし、これは子どもやご家庭によって違ってきますので、各ご家庭で状況に合わせ判断していただければと思います。もしも、推薦受験をするかどうかで迷われているなら、親子で丁寧に話し合ってみましょう。
我が家と同様にチャンスは2回と考えられれば、チャレンジしてみることは悪くないかもしれません。1回目で第一志望校に合格できる可能性だってあるのですから。
【まとめ】
不合格にもメリットが。過程で得られたことに価値あり。
塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター
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