ローンは活用次第で資産形成の武器になる
ほかの資産運用商品と異なり、不動産投資はローンを利用できるという特徴があります。手元に投資用マンションを購入するだけの資金がなくても、ローンを利用することで不動産投資を始めることができます。
これから不動産投資を始めようという方のなかには、借金はこれまでまったくしたことがない人もいるのではないでしょうか。そういう方ほど、「借金は怖い」「借金だけはしてはいけない」と考えているかもしれません。
借金は怖いからとって、まったく借入れを利用しなければ、現金で投資用マンションを購人することになります。東京の中古ワンルームの現在の価格は1000万円から3000万円ですから、これだけのお金をいちから貯めようと思うと果てしなく時間がかかってしまいます。
これではいつまでたっても不動産投資を始めることはできません。借金は怖い、かといって投資するだけのお金も貯められない……。ではどうやって不動産投資を始めればよいでしょうか。この答えこそが、この連載でもっともお伝えしたいローンを活用した資産形成の法則「レバレッジの黄金率」です。
■レバレッジの黄金率とは?
レバレッジの黄金率は資産形成のスピードを加速させ、金利上昇リスクにも対応することのできる借入れ比率です。このレバレッジの黄金率を用いた投資法をいったんマスターしてしまえば、あとは借入れ比率を意識するだけでマンションをどんどん増やしていくことが可能です。
具体的には、次の状態をレバレッジの黄金率と呼んでいます。
①ローンのないマンションが2戸、ローンのあるマンションが1戸ある状態
②借入れ比率40%以下を維持した状態
②については後述しますが、いったんこの形ができれば、あとはマンションから得られる家賃収入だけで、次から次へとマンションを増やしていくことが可能です。
レバレッジの黄金率を利用して物件を増やしていけば、給料以上の家賃収入をつくることも夢ではありません。実際に、サラリーマンとして働きながらレバレッジの黄金率を実践して給料以上の家賃収入を作り上げた方は少なくありません。
ただし、レバレッジの黄金率はすぐにでも毎月何十万円もの不労所得が自動的に入ってくるようなうまい話、儲かる話ではありません。あなた自身にも、ローンを繰上げ返済するための努力をしていただくことになります。
それでも、巷にあふれる誰が買うのかわからない暗号通貨や情報商材を使ったお金儲けの情報に振り回されて、先の見えない努力を続けるよりも、確実に資産形成を行うことのできるやり方です。その努力を続けることが、給料以上の不労所得を得るための近道になるのです。
「すぐにお金が欲しい、そして自分のお金はかけたくない」という人には向かない方法ですが、1年経過するごとに着実に、資産も、入ってくる家賃収入も増やしていきたいという方、そしてそのための努力ができる方には、この方法がまさにぴったりです。
サラリーマンの方が確実に資産を形成し、不労所得をつくるにはベストの方法だと確信しています。