「逆に都会で生きる覚悟ができた」…Uターン転職を試してみる意義

Uターン転職とは、地方移住や田舎暮らしといった生活スタイルではなく、もっと根源的な生き方、あり方の実現です。自分の人生をどうしていきたいか、自分はどうありたいかという己のテーマのために行うUターン転職こそが、自分や家族の幸せを叶えることができるといいます。キャリアコンサルタントの江口勝彦氏が解説します。

「損得勘定」でUターン転職はできない

■自己理解が浅い者はゴールを見失う

 

地方への転職では希望する条件に見合う働き口が見つかりにくいことがありますが、あれこれと条件を変えながら職探しをしているとどうしても軸がブレやすくなってしまいます。

 

そのうち、何でもいいから転職先を見つけたいと思うようになります。ずるずると条件を妥協していくことが出てきて、ふと気づくと自分は何がやりたかったのか分からなくなり、本来の望みとは全然違う目的地に着いていることがあるのです。

 

ゴールを見失うという事態は、転職の動機や理由の部分が弱い場合によく起こります。

 

■損得勘定やその場の感情で転職しようとしていないか

 

また、損得勘定や憧れで地方に住もうとしている場合もゴールがブレやすいです。例えば、

 

「地元のリゾートマンションが安くて、年間200万円くらいで住めるらしい。そっちに引っ越したほうがお得じゃない? 都会を離れてのんびり楽しく暮らそうよ」
「山が好きなので信州の田舎町に引っ越したい。週末はトレッキングしようと思っています。残業がなく年間休日130日以上の良い転職先はありますか?」

 

こういう動機で転職相談に来られると、私のほうも「うちでは少し難しいですね」とお答えするしかありません。地方の企業が求めている人物像とはまったく違うからです。

 

どっちに住めばお得かで移住を決めたり、田舎暮らしへの憧れなどが優先されるケースでは、ほかにお得なものや面白そうなものが見つかれば簡単にそっちに気持ちが移ってしまいます。すると今の暮らしに満足できなくなり、転職したところで長続きはしません。

 

私が伝えたいのは地方移住や田舎暮らしのスキームではなく、もっと根源的な生き方、あり方の実現です。自分の人生をどうしていきたいか、自分はどうありたいかという己のテーマのために行うUターン転職こそが、自分や家族の幸せを叶えることができるのだと考えています。

 

株式会社エンリージョン 代表取締役
キャリアコンサルタント

1978年生まれ。静岡東高校から千葉大学教育学部に進学、2002年卒業。東京日産自動車販売に入社(関東実業団バスケットボール所属)。2003年、新潟アルビレックスBBに入団。翌年にABA(米マイナーリーグ)挑戦のため渡米。2005年に現役を引退。その後、妻の地元である新潟に定住し、リクルート新潟支社にてセカンドキャリアをスタート。自身が地方転職した経験を活かし、2010年に地方特化型の人材紹介会社エンリージョンを設立(リージョナルスタイル加盟)。現在は経営者でありながら、キャリアコンサルタントとして人材紹介や採用代行、転職支援などのサービスを提供している。

著者紹介

連載30代で「Uターン転職」を成功するポイント

本連載は江口勝彦氏の著書『幸せのUターン転職』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋し、再編集したものです。

幸せのUターン転職

幸せのUターン転職

江口 勝彦

幻冬舎メディアコンサルティング

30代になると結婚や子どもの誕生、マイホームの購入、親の介護などさまざまなライフイベントを迎えます。 そのタイミングで都会からのUターン転職を考える人もいますが、年収やキャリア形成の不安から「自分が働ける場所はな…

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