(※写真はイメージです/PIXTA)

地方には、求人票にも載っていない情報がたくさん眠っています。地方企業の多くは明確な経営課題を抱えながらも、その解決策を採用枠や求人票にまで落とし込めていないところがほとんどです。キャリアコンサルタントの江口勝彦氏が解説します。

エージェントが人材ニーズを掘り起こす

■流通しない求人票にアクセスできるかがUターン転職の分かれ目

 

地方には、そもそも流通しておらず求人票にも載っていない情報がたくさん眠っています。非上場企業なのでそもそもの情報が少なく、広告も出していないので知られていないけれども、業界トップシェアのメーカーや歴史のある老舗企業、日本での知名度より海外で有名な会社などが、地方にはたくさんあります。そういった企業は経営者もやり手なので、採用へのモチベーションも高くなります。

 

人は宝という意味の「人財」という言葉がありますが、人材が会社を作り未来を創るということを、彼らはよく理解しています。

 

ただ、地方企業の多くは明確な経営課題を抱えながらも、その解決策を採用枠や求人票にまで落とし込めていないところがほとんどです。そして、私の会社のような地元のエージェントがいざ人材を紹介した時に、「この人なら我々の経営課題を解決できる」と見込んで、新たな採用枠が設けられるケースが多いのです。

 

だからこそ、ジョブ・ハンティングやジョブ・クリエイティブが合っているのです。私の経験から言っても、Uターン人材の経歴などの情報を見せて、経営者や人事担当者と話すなかで、

 

「渋谷でWEB広告をやってた人なの? それならうちのECを強化するのにいいかもしれないね。採用は考えてなかったけど、お勧めの人材なら逃す手はないな。一回、面接させてよ」

 

となっていくパターンが圧倒的に多いです。

 

どこの地域に転職するにしても、その地元で県内企業の情報をがっちりつかんでいるエージェントがきっといるはずです。そういうエージェントと出会うことができれば、難航しがちな転職活動がガラリと景色を変えるに違いありません。

 

次ページ地元エージェントだからできる裏ワザもある

本連載は江口勝彦氏の著書『幸せのUターン転職』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋し、再編集したものです。

幸せのUターン転職

幸せのUターン転職

江口 勝彦

幻冬舎メディアコンサルティング

30代になると結婚や子どもの誕生、マイホームの購入、親の介護などさまざまなライフイベントを迎えます。 そのタイミングで都会からのUターン転職を考える人もいますが、年収やキャリア形成の不安から「自分が働ける場所はな…

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