(※写真はイメージです/PIXTA)

歯列矯正の「治療期間の短縮」を模索し始めた歯科医師の前に一人の患者が現れました。「なるべく早く治療を終えよう」と、必死の思いである患者に向き合ったといいます。歯科医師の成田信一氏が著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)で解説します。

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男子学生のお母さんからの手紙

そこには、彼がその年の4月に亡くなったという報告と、「矯正が終わってから1年あまりと短い余命でしたが、友人と旅行をするなど充実した日々を過ごすことができました。先生には本当に感謝しています」といったお礼の言葉が並んでいました。

 

当院では治療後はだいたい3カ月に一度くらいの間隔で来院してもらい、2年間程度はフォローを行っています。彼も翌年の3月くらいまでは来てくれていたのですが、いつの間にか連絡が来なくなりました。夏になったらこちらから連絡をしようかとスタッフと話をしていたところ、この手紙が届いたのです。

 

その後、お線香をあげにお邪魔して、お母さんといろいろと話をしました。その会話の中で、彼が私にすごく感謝してくれていたことがわかりました

 

そんなことがあり、「短期間の治療を追求するのはやめようか」という私の後ろ向きの考えは変わりました。

 

「学会で批判が殺到したくらいで、それで命を取られるわけでもない。もっといろいろな方法を試して改善していき、彼に行った治療をその後の医療の進歩に役立てるほうがいいのではないか」

 

そう前向きに考えられるようになりました。

 

 

成田 信一
自由が丘矯正歯科クリニック院長
歯学博士

 

 

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※本連載は成田信一氏の著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

自分で考え、やり抜く子の育て方

自分で考え、やり抜く子の育て方

成田 信一

プレジデント社

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