「本を出版したい」という目標を掲げた結果。(※写真はイメージです/PIXTA)

リーダーの発言内容や行動そのものよりも、リーダーがどんな状態で、発言・行動したかのほうが、部下やチームに影響を及ぼします。柔軟な思考と余裕のある精神状態であれば、部下への対応や仕事の状況にも臨機応変に応じることができます。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

リーダーは「人として完璧である」必要はない

■リーダーは完璧でなくていい

 

誤解しないでほしいのは、何もリーダーは「人として完璧であれ」ということではありません。

 

「セルフリーダーシップをしっかり発揮しなければ」というと、立ち居振る舞いも完璧で、毎日コツコツ努力して、早寝早起き、食事や睡眠など体調管理も完璧、メンタルも整っている……みたいなイメージをするかもしれません。

 

でも、それは誤解です。

 

そんなことが完璧にできる人はいませんし、完璧にできる必要もありません。

 

そもそも、セルフリーダーシップとは、手段であって目的ではありません。つまり、セルフリーダーシップを完璧に発揮することはゴールではないのです。さらに、常にベターを追究していくので、完璧という概念もありません。

 

ただし、セルフリーダーシップという概念を知っているかどうか、少しでも実践しているかどうかで大きな差が出てきます。

 

これから、詳しく解説しますので、ご自身にとって必要なことから実践していってください。

 

■「あり方」を整える

 

リーダーの「あり方」は、心身のコンディション、思考の幅、視野の広さ、状況把握度、意識、目標といったもので決まってきます。

 

リーダーの「あり方」というと、とても難しいことに思えるかもしれません。「常に心に余裕があって、柔軟な思考ができて、しなやかに行動できる」というのが理想ですが、いつもそういうわけにはいきません。

 

実際には、日々の業務、締め切り、ノルマに追われ、判断に迷い、心身ともにすり減らしているリーダーも多いでしょう。

 

まずは、マイナスの状態から、プラスマイナスゼロの「ニュートラルな状態」を目指しましょう。

 

心身の健康とコンディションがマイナスの状態でなくなれば、「余裕」が生まれます。余裕があれば思考は柔軟になり、感情コントロールも容易になります。

 

柔軟な思考と余裕のある精神状態があれば、部下への対応や仕事の状況にも臨機応変に応じられるでしょう。

 

マイナスの状態から抜け出し、自分自身の「あり方」を整えるセルフリーダーシップとして、次の3つを推奨します。

 

①口癖をマネジメントする
②睡眠であり方を整える
③自己肯定感を上げる

 

大平信孝
株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役

 

 

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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