「本を出版したい」という目標を掲げた結果。(※写真はイメージです/PIXTA)

「ぶっとんだ目標」が自分の未来を変えます。華々しいキャリアもこれといった成果や実績も、人脈も人望もないごくごく普通のサラリーマンが「ぶっとんだ目標」を立てました。それは20年の時を経て、すべて実現しました。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

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「ぶっとんだ目標」をたてる3ステップとは

行きたい未来が鮮明に描ける「ぶっとんだ目標」があれば、「予定調和、縮小均衡」の現状から抜け出せます。「理想の未来」から引っ張ってもらえます。そうはいっても、いきなり完璧な「ぶっとんだ目標」をたてられなくても大丈夫です。まずは「仮決め」でかまいません。少しずつアップデートしながら、目標を育てていけばいいのです。

 

▶ステップ1:現状を脇に置く

まずは心構えとして、「現状は脇に置く」ことが大事です。

 

過去の失敗や後悔、現状の不満や不足などを基準に、目標をたてないでください。過去からの積み上げ式で、確実に達成できる目標は避けましょう。

 

たとえば、「昨年の売り上げの10%増」とか、「前回のテストの点数より10点アップ」といった目標はオススメできません。

 

「失敗したくない、失望したくない、怒られたくない、ラクしたい」という気持ちもわかります。でも、無難な目標をたてると、正直つまらないはずです。だから、ワクワクすることもその気になることもなく、行動のスイッチも入りません。

 

「ぶっとんだ目標」をたてる一番のコツは、「実現できるかどうか?」よりも、「実現したいかどうか」を重視することです。

 

「ぶっとんだ目標」を実現できない人の未来は、今の延長線上にありますが、「ぶっとんだ目標」を実現する人の未来は、今の延長線上にはありません。今とは別のラインにあるのです。

 

今、どんなに辛くても、困難な状況でも、情けなくても、「ぶっとんだ目標」をたてるときは、現状は一旦脇に置いてください。

 

そうしてはじめて、予定を超えた「ぶっとんだ目標」をたてることができます。

 

▶ステップ2:「本当はどうしたい?」と自分に聞く

次に「本当はどうしたい?」と自分に聞きましょう。

 

人に言うのが恥ずかしいくらいの目標でOKです。

 

そういう目標をたてると未来に重心が行き始めます。「ぶっとんだ目標=未来アンカリング」とも言えます。

 

私の例で言えば、職を転々としていたダメダメサラリーマンだったときに、

 

・独立したい
・本を出版したい
・セミナーを開きたい
・企業研修をしたい
・経営者やリーダーをサポートしたい
・プロコーチになりたい

 

という「ぶっとんだ目標」をたてました。

 

これらをたてた当時、私はごくごく普通の会社員で、華々しいキャリアもこれといった成果や実績も、人脈も人望もありませんでした。

 

そんな状態でたてた「ぶっとんだ目標」ですが、さきほど挙げた目標は、20年の時を経て、すべて実現しました。

 

次ページ自分を知る「過去、現在、欲望、未来」

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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