
口癖は、よく使えば物事はうまく進みやすくなりますが、悪く使っていると物事はマイナス方向に進みやすくなります。「言い訳」を意識して話さないようにするだけでも、あなたの思考パターンを変えることができます。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。
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「悪い口癖をやめる」ことにフォーカス
マイナスの状態から抜け出し、自分自身の「あり方」を整えるセルフリーダーシップとして、次の3つを推奨します。
①口癖をマネジメントする
②睡眠であり方を整える
③自己肯定感を上げる
▶自分の「口癖」をマネジメントする
「あり方」を整えるセルフリーダーシップで、まず注目してほしいのが口癖です。
口癖は、よく使えば物事はうまく進みやすくなりますが、悪く使っていると物事はマイナス方向に進みやすくなります。
口癖をマネジメントしようと思ったらやるべきは、「いい口癖を使っていく」よりも、「悪い口癖をやめる」ことにまずフォーカスすることです。
悪い口癖をやめれば、マイナスのマインドが自然と減っていき、それだけでも仕事も人間関係も好転していくからです。
悪い口癖は、意識しないと多くの人が自然に使ってしまいます。
誰でもつい、部下や役員といった「人のせい」や会社の組織やシステム、業界といった「環境のせい」にして愚痴を言ってしまうことがあります。
あなたの上司が、愚痴やネガティブな口癖を使っていたら、部下であるあなたは付き合いたい、ついていきたいと思うでしょうか。きっと10人中10人が思わないはずです。
ですから、自分の無意識の口癖に意識を向け、徐々にやめるようにしましょう。
やめるべき代表的な口癖は次の5つです。
■やめるべき口癖①:「でも」「だって」
やめるべき口癖の代表例が「でも」「だって」です。
「でも」を使うと、なんでも簡単に否定することができます。たとえ、いい流れがきていても、一瞬で悪い方向に変えることができるマジックワードともいえるでしょう。
また、「だって」を使うと、行動しなくていい原因、うまくいかない原因探しの達人になれます。
「でも」「だって」を使うことで、行動しなかったことに罪の意識や後悔を感じなくてすみます。また、試行錯誤や挑戦をしないので、大きな失敗をせずにすみます。その反面、成長からも遠ざかります。さらに、自分だけでなく周りの人のやる気も削いでいきます。
「でも」の代わりに、「それなら」「じゃあ」で言い換えてみましょう。
たとえば、「できるかわからない。それなら、試してみよう」「今日は忙しいから無理、それなら明日朝イチでやろう」といった具合です。
「今までどうだったか」という過去は関係ありません。大事なポイントは「今ここからどうするか」です。今この瞬間から未来を作っていける言葉を選びましょう。
「だって」の代わりに「だからこそ」を使いましょう。
「Aさんが反対していたからこそ、慎重に取り組んで絶対成功させよう」
「忙しくて時間がないからこそ、短時間で集中しよう」
など、うまくいかない原因よりも、うまくいく方法を探す。うまくいく方法が見つ
からないときは、うまくいく方法を、今から自分で作ってしまいましょう。
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