(※画像はイメージです/PIXTA)

食事は受験生の学習効果に大きくつながっています。成長に必要な栄養素にプラス、一年を通して元気に過ごせるような食事作り、「タンパク質をしっかりと、野菜たっぷりで好バランス、旬の素材を使う」食卓を心がけましょう。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

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食事は受験生の学習効果に大きく影響

■生活・健康のサポートは、親が出しゃばってよし!

 

親が受験生をサポートする上で、一番貢献できることといえば、生活・健康面のケアでしょう。サポーター愛の見せどころです。しっかり体調管理ができるように気配りしながら、気負わず入試当日まで見守ってあげましょう。

 

サポートの内容については、①食事、②睡眠、③リラックス方法、④スマートフォンとゲーム、の大きく4項目に分けて説明していきたいと思います。

 

▶サポートその① 食事 

食事は、直接、受験に関係ないようで、実は、受験生の学習効果に大きくつながっています。健康に過ごすことが、受験を乗り切るために必須である以上、受験生もその家族も、食事をおろそかにはできません。受験生のいるご家庭の食事について、我が家で取り入れた方針や献立をお話ししようと思います。各ご家庭に合わせ、参考になりそうな部分を取り入れていただければと思います。

 

もともと食べることや料理が好きだった私たち夫婦にとって、受験生の食事についてあれこれと考えるのは楽しいことでした。献立を考えることも、気分転換に外食を楽しむことも、どちらも食事を通して息子の受験生活を支えられるため、喜びを感じていました。

 

そのような理由もあって、我が家では食事の時間を大切に過ごしました。入試が近づいてくると、本人はもちろん、家族も神経を使いピリピリしがちですが、ご飯の時間くらいは息抜きをして和めるように気をつけました。

 

個人差はあっても、中学生の場合、まだ体が大きくなる成長期の子どもが多いでしょう。普段とあまり変わらず、成長に必要な栄養素にプラス、一年を通して元気に過ごせるような食事作りを心がけました。一般的にいわれる「タンパク質をしっかりと、野菜たっぷりで好バランス、旬の素材を使う」食卓を、無理のない範囲で実践しました。

 

とはいえ、中3の秋~冬頃までは、外食で時々気分転換をし、作るのが大変な日は手抜きもしました。食事は日々の生活に組み込まれているため、頑張りすぎないようにすることも大切です。

 

ただし、食生活を含めた生活習慣が乱れると、子どもの学習に影響は出ます。互いに息が詰まらないようペース配分をしながら、子どもの体調管理ができるといいでしょう。

 

本格的に、食事作りが受験モード・臨戦態勢に入るのは、中3の冬から入試日直前まで。そして、入試当日のご飯です。それぞれの時期で、多少の違いはありますが、基本的に食事は全て、入試本番に向けた「健康管理」「サポート」「応援」の三点を目的に献立を考えました。受験生の食事ですから、単に栄養を摂るだけではなく、例えば、栄養素的に体や脳にいいとされる食材を利用することも考えました。

 

さらに、精神的な作用を期待し、心を満たす献立を取り入れ、家族で楽しく食事をしてリラックスできることを目指しました。

 

次ページバランスのよい食事を作る計画と段取り

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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