筆者が実践した入試直前の勝負飯!
入試日まで1カ月を切る頃になると、息子は食事もサッと済ませ、すぐ2階の自室に上がっていきました。時間が惜しかったのでしょう。体調管理のため、睡眠はきちんと取らせるようにしていたので、食事の時間が長くならないように気をつけました。
直前の勝負飯には必ず守りたいポイントがあります。
〇 消化のいいメニュー
× 生もの、脂っこいメニュー
おなかを壊す可能性がある生ものなどの食材を避けることは当たり前ですが、脂っこいメニューはやめて、できるだけ消化のいい献立にしましょう。そうすることで、食後もしっかり脳が働いて、勉強しやすい環境をつくってあげられます。
さらにプラスしたい要素は、手早く食べられて食事に時間がかからないこと、気持ちが上がる好物メニューを入れることです。
これらの要素を満たし、我が家でよく活用したのは「ひき肉料理」でした。ひき肉料理は手早く作れ、作る側の時短にもなる万能メニューです。献立を紹介しますので、もし応援メニューに迷ったら、参考にしてみてください。
◆野菜たっぷりキーマカレー
① フードプロセッサーで野菜(タマネギ、ニンジン、
ピーマン、セロリなど)を粗みじん切りする。
② フライパンでひき肉を炒め、塩こしょうをする。続いて、野菜を加えて炒める。
③ 水、トマトの水煮缶を加えて沸騰したら、あくを取り、中火にして5分ほど煮込む。
④ ルーを2~3かけ割り入れて溶かし、とろみが出たら完成。
赤身が多く脂の少ないひき肉を使うとグッド!
フライパンだけででき、煮込む時間も短いため、あっという間に完成します。
ワンプレートでもバランスのよいメニューですが、副菜にサラダやヨーグルトをつけてもいいですね。
◆肉団子のスープ
① ボウルにひき肉(鶏か豚)、卵、塩、こしょう、酒、
片栗粉を入れ、粘りがでるまで混ぜ合わせる。
② 鍋のスープで、根菜など火の通りにくい野菜があれば順に茹で始める。
③ スプーンで団子を作り、スープに落としていく。
④団子と野菜に火が通り、塩で味を決めたら出来上がり。
寒い季節、温かいスープは、体を温めおなかにも優しい栄養満点の一品です。冬場は献立によく取り入れました。コンソメ味の洋風スープや鶏ガラスープ、和風だしのスープなど、肉と野菜、だしを変えればスープメニューのレパートリーが増えます。ひと皿でお肉と野菜がとれるため、栄養バランスも良く、食事の時間もかかりません。入試日が近づく時期には、取り入れたい献立です。
◆キャベツで作るミートソーススパゲッティ
①キャベツを粗みじん切りにする。
②合い挽き肉を色が変わるまで炒め、キャベツも加え炒める。
③トマトの水煮缶を加えて、つぶしながら煮込む。
④塩、こしょう、コンソメ、ケチャップ、ソースなどで味を決める。(※ビーフシチューのルーの残りがあれば1かけ投入しても)
⑤茹でたパスタにソースを絡めて、粉チーズをかける。
ミートソースはタマネギではなく、キャベツで作るともたれない、あっさりとしたおいしさになります。多めに作って翌日以降、ミートドリアやグラタンなどに変身させていました。
ひき肉料理は作る側にとっても時短メニュー。我が家では受験の一年を通して、特に入試直前は多用しました。元々ハンバーグや麻婆豆腐などのひき肉料理は、子どもたちの好物だったことに加え、食事にあまり時間をかけたくない入試直前は、栄養バランスのいいワンプレートメニューを心がけ、短時間で食べられるよう工夫をしました。
「食事で受験を応援!」することを楽しみながら、日々の食事作りを乗り切りましょう。
塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター