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「ぶっとんだ目標」が自分の「未来」が変わる
ここまで読んでくださった方は、自分の「過去」と「現在」、そして自分の「欲望」をある程度知ることができたでしょう。
最後に、自分の「未来」を知る方法をお伝えします。
もしかすると「未来のことなんて誰もわからないのだから、『未来の自分』を知ることなんて不可能だし、非現実的だ」と考えた方もいるかもしれません。
確かに、未来は不確実です。だからといって、未来の自分を知ることが不可能というわけではありません。
私は、自分の行きたい未来を知ることが、「未来の自分を知る」ことだと捉えています。つまり、「自分はこうなりたい」「こういう人生を送りたい」「こういう仕事をしたい」「こういう人になりたい」という目標が明確になればいいのです。
自分の「行きたい未来」を明確にするためにも、「ぶっとんだ目標」をたててみてください。
■「ぶっとんだ目標」が未来を変える
「ぶっとんだ目標」とは、あなたが心底実現したいと思える目標のことです。
ですから「ぶっとんだ目標」は、会社から与えられる数値目標ではありません。
また、すぐに達成できそうな目標では、私たちは引き込まれません。現実的な目標というのは、「予定」にすぎません。いい映画を観るとその映画の世界に没入してしまうのと同じように、「ぶっとんだ目標」ができると、その目標に引き込まれてしまうのです。
「ぶっとんだ目標」を明確にするメリットは、「自分の未来を知る」こと以外にも2つあります。
ひとつ目のメリットは、「その気」になり、行動力が上がること。
「やる気」は上がり下がりしますが、一度「その気」になった人を止めるのは、ほぼ不可能です。心がワクワクするような「ぶっとんだ目標」をたてると、「その気」になります。
すると、たとえ周りから反対されても、邪魔が入っても、困難な状況に直面しても、勝手に動ける自分になってしまいます。
それだけでなく、毎日が充実して楽しくなり、日々見えるもの、生きている世界が変わってきます。
もしまだ「その気」になっていないとしても大丈夫。それは、どうしても行きつきたい未来がまだ見つかっていないだけだからです。
未来に向けた「ぶっとんだ目標」をたてる。そうすることで、イヤイヤしていたことですら、ワクワクに変わります。仕事も日常も劇的に変わっていきます。
すると、部下もあなたの指さした未来に引っ張られていきます。リーダーに必要なのは、部下を動かす技術ではなく、「希望の未来」に指をさし続けることです。