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セルフマネジメント力が重要になるワケ
「学歴ではないほかの武器」とは、具体的にどのようなものでしょうか。
私は、セルフマネジメント力だと思います。
最近はコロナ禍の影響で、テレワークや在宅勤務を導入する企業も増えてきています。このようなワークスタイルは、おそらくこれからも増えていくと思われます。
そうした中では、「自分で考えて自分で決めて自分で行動する」セルフマネジメント力の有無が、その人のこれからに大きく影響してくることは間違いありません。
組織に所属していれば、寄らば大樹の陰で、なんとなく、やらなくてはいけないからやる、という受け身で仕事をしていた人も少なくないと思います。
それがコロナ禍で、在宅で仕事をするとなると、周囲の目がないので、極端なことをいえば、サボるも自由、まじめにやるのも自由です。会社によってはテレワーク用のツールもあるようですが、やはり通常のコミュニケーションを取っている状況と比べるとだいぶ弱いでしょうし、もっといえば自分次第でやりたい放題です。
そうした環境の下で、これまで以上に求められているのが、自分でいかに主体的に物事に取り組めるかということです。
私がよく人に薦めるベストセラー『7つの習慣』には、「第1の習慣」として「主体性を発揮する」が挙げられています。最初に出てくる一番重要な話だと私は捉えていますが、それがまさに今の時代、より問われている気がしています。
コロナ禍による在宅勤務の進行は、大きな社会構造の変革のきっかけになるのは確かであり、私は同時にそれがすごいチャンスだと思っています。
というのは、通勤の時間が削減されますから、その分時間ができます。使い方によって、個人の伸びしろを、より伸ばせると思うのです。
通勤に片道1時間かかるとすれば往復2時間です。終業後の余計な付き合いもなくなれば、毎日3~4時間自分の時間が増えるわけです。自分の能力を伸ばす、すごいチャンスが来たのです。
ただ、行動科学マネジメント第一人者の石田淳さんは、「現実にはほとんどの人は、その時間をムダに使ってしまうでしょう」と言います。というのは、やはり多くの人は、「言われてやる」ことに慣れきっているからで、結局それを一生続けてしまうのではないか、というのです。