(※写真はイメージです/PIXTA)

コロナ禍でテレワークや在宅勤務を導入する企業が増えています。ビジネスの現場ではよりセルフマネジメントのスキルが注目されるようになりました。「自分で考えて自分で決めて自分で行動する」セルフマネジメント力に注目が集まっています。成田信一氏が著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)で解説します。

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セルフマネジメント力が重要になるワケ

「学歴ではないほかの武器」とは、具体的にどのようなものでしょうか。

 

私は、セルフマネジメント力だと思います。

 

最近はコロナ禍の影響で、テレワークや在宅勤務を導入する企業も増えてきています。このようなワークスタイルは、おそらくこれからも増えていくと思われます。

 

そうした中では、「自分で考えて自分で決めて自分で行動する」セルフマネジメント力の有無が、その人のこれからに大きく影響してくることは間違いありません。

 

組織に所属していれば、寄らば大樹の陰で、なんとなく、やらなくてはいけないからやる、という受け身で仕事をしていた人も少なくないと思います。

 

それがコロナ禍で、在宅で仕事をするとなると、周囲の目がないので、極端なことをいえば、サボるも自由、まじめにやるのも自由です。会社によってはテレワーク用のツールもあるようですが、やはり通常のコミュニケーションを取っている状況と比べるとだいぶ弱いでしょうし、もっといえば自分次第でやりたい放題です。

 

そうした環境の下で、これまで以上に求められているのが、自分でいかに主体的に物事に取り組めるかということです。

 

私がよく人に薦めるベストセラー『7つの習慣』には、「第1の習慣」として「主体性を発揮する」が挙げられています。最初に出てくる一番重要な話だと私は捉えていますが、それがまさに今の時代、より問われている気がしています。

 

コロナ禍による在宅勤務の進行は、大きな社会構造の変革のきっかけになるのは確かであり、私は同時にそれがすごいチャンスだと思っています。

 

というのは、通勤の時間が削減されますから、その分時間ができます。使い方によって、個人の伸びしろを、より伸ばせると思うのです。

 

通勤に片道1時間かかるとすれば往復2時間です。終業後の余計な付き合いもなくなれば、毎日3~4時間自分の時間が増えるわけです。自分の能力を伸ばす、すごいチャンスが来たのです。

 

ただ、行動科学マネジメント第一人者の石田淳さんは、「現実にはほとんどの人は、その時間をムダに使ってしまうでしょう」と言います。というのは、やはり多くの人は、「言われてやる」ことに慣れきっているからで、結局それを一生続けてしまうのではないか、というのです。

 

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※本連載は成田信一氏の著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

自分で考え、やり抜く子の育て方

自分で考え、やり抜く子の育て方

成田 信一

プレジデント社

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